蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

鉄道模型の様々な楽しみ方の分類と指向性についての話です

鉄道模型という趣味(娯楽)は、人によって随分と様々な楽しみ方がある趣味です。

よく言われるのは、コレクション派、模型工作派、運転操作派という分類ですが、その分類に関わらず、鉄道模型に求めるものの好みや楽しみ方に、それぞれ一定の指向性があるように思います。

整理すると以下のようになります。

1.写実絵画または実写特撮映画ミニチュアセット的スーパーリアル指向

2.サンダーバード等人形劇ミニチュア的指向

3.運転操作とそのシステム追求指向

4.工作技術技能追求指向

5.デフォルメアート的指向

6.美術工芸的指向

実物鉄道への興味、趣味から鉄道模型趣味に来た人達は、普通⒈写実絵画的スーパーリアル指向で、鉄道模型の楽しみ方としてはいちばんメジャーだろうと思います。2.人形劇ミニチュア的指向は、玩具や模型工作が好きで鉄道模型を楽しむようになった人達に多いでしょう。3. 運転操作指向は、玩具好きまたは実物鉄道好きの人達、4.工作技術指向は模型工作好きの中でも機械工学等が好きな人達、5.デフォルメアート的指向はアーティストタイプ、6.美術工芸的指向は審美眼の高い美術工芸愛好者的傾向が高い人達、というところでしょうか。

コレクション派でも工作派でもその指向性によって、集めたり作ったりするものやその方法、興味を持つ知識情報はじめ何もかもが違ってくると思います。これほど楽しみ方のスタイルが多様な趣味はそう多くないでしょう。

興味があるのは、3つの楽しみ方、コレクション派、模型工作派、運転操作派の比率、それから各指向性の構成割合です。年齢別や性別によってもかなり違うでしょう。雑誌社などがアンケート調査などで調査してくれたりしたら、面白く役立ちそうな情報になるのではと思います。

 

追記;

鉄道模型趣味は、特にレイアウト、ジオラマ工作を楽しもうとすると、模型工作や美術工芸関係の知識技術技能の習得だけにとどまらず、ほぼ自動的に、実物の鉄道や交通、機械、建築等の工学的知識教養、地形や植生はじめ自然科学、産業、歴史の知識教養と、呆れるほどの範囲の知識教養を貪欲に吸収し好奇心が満たされる貴重で幸せな機会に、強制的に?恵まれてしまいます^^; こういう趣味もなかなか珍しいと思います。

蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房は、模型工作好きから鉄道模型に入ってきたヒトですが、この趣味を楽しめて幸運だったかもしれません。

 

追記その2;

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