蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

趣味の王様は鉄道模型?キングオブホビーの真実を探る! < titled by AIタイトルアシスト^^;

どーでも良いことですが、今回のタイトルは、はてなブログサービスのAIタイトルアシスト機能というのを使って、幾つか作成された中から選んで少しだけ手を加えました。 AIが生成するタイトルは、なんかあざとい?のが多くて面白いです^^;

閑話休題(それはさておき、と読むのでしたっけ?)……

“キングオブホビーと呼ばれる鉄道模型”という表現をよく見かけますが、キングオブホビー(King of hobbies、趣味の王様)の定義ってなんなのでしょう?

調べてみたら、日本では、鉄道模型、帆船模型、アマチュア無線、切手収集、ヒストリカルフィギュアをキングオブホビーと称している(自称している)ようです。

英語のウェブサイトでは、ダントツで切手収集(Philately)、それからコイン収集、鉄道模型は少し見かけるくらいです。鉄道模型、欧米ではちっともメジャーな趣味の王様じゃないじゃん……

なお、コイン収集は多くの場合King of hobbies(趣味の王)ではなくてHobby of Kings(王達の趣味)として紹介されています。

それはともかく、これらがなぜ趣味の王様と言われるのかということですが、どこにも定義らしきものが見当たりません。なので、それぞれそう呼ばれる理由らしいものをウェブサイトからてきとーに抜粋要約してみました。

鉄道模型

欧米では、奥が深い割には初心者にも手が出せるというような意味で「キング・オブ・ホビー(趣味の王様)」と呼ばれています。ドイツ・フランスでは、乗馬・チェスと同等の高貴な「紳士の趣味」とされています。という記述を日本語のサイトで見つけましたが、英文サイトではKing of hobbiesという言い方は見かけず、Great Hobbyという言い方で紹介されています。3 Reasons Why Trains and Model Railroading is a Great Hobby - FotoLog

帆船模型:

帆船模型の起源は、王侯・貴族・富裕商人らが実際に帆船を製作する前に、検討用に製作した模型とされている。そのため製作には高度の工作力と、時代考証が求められ、キングオブホビー(キングスホビー)とも呼ばれる。  帆船模型 - Wikipedia

アマチュア無線

かつてはハムになりたくても国家試験が難しくてなかなか合格できないと涙を呑んだ少年も多く、中学生が免許をとれば周囲では「天才ラジオ少年」と注目され、小学生が合格すれば地元の新聞で紹介されたほどだった。そこがキング・オブ・ホビーといわれるところでもあった。ハムの現状

切手収集;

切手収集は、切手とその関連するものを収集する研究または芸術を意味します。”Philately“は、非課税の愛を意味するギリシャ語に由来し、郵便料金制度が開始された数年後の1864年にフランス人ジョルジュ・ヘルピンによって作られたと言われています。“Philately”はKing of hobbies(趣味の王)として知られています。THE KING OF HOBBIES

コイン収集;

古代コインの収集研究の歴史はローマ時代に始まり、ルネサンス前後に大きく発展した。コレクターのリストにはヨーロッパの貴族達が名を連ね、Hobby of Kings(王達の趣味)と呼ばれるようになった。同時に、それらのパトロンに雇われた有名なアーティスト達は、レプリカを作成するために古代のコインや肖像画や記念メダルを独自に収集するようになった。  Coin collecting | History, Value & Types | Britannica

ヒストリカルフィギュア;

ヨーロッパには古くから騎士像をつくり、飾る“ヒストリカルフィギュア”というコレクションがあります。王侯貴族の趣味として広がったこのコレクションは、“King of Hobbyキングオブホビー”とも言われ、教養ある大人のコレクションとして確固たる地位を築いています。[GAMECITYオンラインショッピング]

 

なんだかキングオブホビーと称する理由にこれと言った法則、基準が無く、それぞれまちまちで良くわかりません。ものによっては過去の栄光的称号だったりもします。

こういう称号なんてものはそんなものなのでしょうが、誰がそんな称号を言いだしたのか、商業的な流行促進の意図とかがあったのか、どうも釈然としません。

しかし改めてキングオブホビーと言われる、鉄道模型、帆船模型、アマチュア無線ヒストリカルフィギュア、切手収集、コイン収集、を並べてみると、ちょっとした共通点が見えてきます。

  • 基本インドア趣味である。
  • 機械弄り、模型工作、コレクションなど独りで楽しめる。
  • 誰でも比較的気軽に始められる。
  • 奥が深くしばしば関連する様々な技術技能知識教養の習得学習研究に発展する。
  • 美術芸術、スポーツ、ゲーム(対戦、狩猟等)の範疇では無い。(美術芸術の定義、語釈は下記参照)
  • 受動的活動では無い。(鑑賞、観戦、観光などでは無い)
  • サークル活動等による社交を促し社会生活と人生の充実に資する。(大抵の趣味が持つ副次的効用?)

び‐じゅつ美術】 (fine artsの訳語)本来は芸術一般を指すが、現在では絵画・彫刻・書・建築・工芸など造形芸術を意味する。アート。クンスト。(広辞苑

げい‐じゅつ芸術】 ①[後漢書孝安帝紀]技芸と学術。 ②(art)一定の材料・技術・身体などを駆使して、観賞的価値を創出する人間の活動およびその所産。絵画・彫刻・工芸・建築・詩・音楽・舞踊などの総称。特に絵画・彫刻など視覚にまつわるもののみを指す場合もある。(広辞苑

 

誰でも比較的気軽に始められる。奥が深くしばしば関連する様々な技術技能知識教養の習得学習研究に発展する。は大抵の趣味にも当てはまりますし、趣味の目的に人との交流、社交等を求める場合は別ですが、基本独りで楽しめる趣味も沢山あります。

となると、キングオブホビーの特徴は、美術芸術、スポーツ、ゲームの範疇では無く、受動的活動では無いインドアが主体の趣味、ということになります。

言い換えると、美術芸術スポーツなどに比べ、素質や才能に関わらず楽しめるが高度な技術技能知識教養の習得学習研究等の段階が確実に存在しており、その特徴が一般に認知されている趣味、というところでしょうか。そのことを持ってキングオブホビーと称したのかどうか、それはわかりません。

これらの趣味は、現在ではどちらかというと陰キャのオタク趣味と言われてしまいそうですが、その当時は、ある程度のお金と興味があれば誰でも気軽に始められて奥が深く高尚なレベルへの発展性もあり見栄も悪く無い、中流以上の層に人気のあった趣味、という位置付けだったのだろうと想像します。

 

趣味の効用について触れた文もいくつかありました。

“ホビーというものは人間が楽しく、生きがいのある生活をする上で必要な潤滑油であり、今日の高度な文化、生活レベルに充足感を与える素材を提供し続けることこそが、私ども総合ホビーメーカーに課せられた使命であると考えます。- トミーテック代表挨拶“

“Happiness is life; a life without happiness is not worth anything. There are many ways for a person to keep him happy. If one needs to say in the words of Irish playwright George Bernard Shaw, Happy is a man who can make a living by his hobby. Philately is one of those hobbies by which you can be happy, not only be happy but also acquire more knowledge. - Arun Kumar Narasimhan,  THE KING OF HOBBIES, Travellers' World|February - March 2023(幸福は人生であり、幸福のない人生には何の価値もない。人が幸せでいる方法はたくさんある。バーナード・ショー曰く、趣味で生計を立てられる人は幸せだ、と。切手収集は、あなたが幸せになるだけでなく、より多くの知識を身につけることができる趣味の1つである。)”

言い古された表現かもしれませんが、趣味というのはこういうものなのだろうな、と改めて思います。