蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

ジョイントやカップリングに使うシリコンチューブの偏心のこと

頸椎症性神経根症の痛み痺れはずっと続いています。タリージェが効き始めてくれると良いのですが……。もうこれは痛みに慣れるしかないのかもしれません

痛い痛いと言ってもどうにもならないのでできることをしようと思います。

さて、蕗狩軽便図画模型工作部はカップリングやジョイントによくシリコンチューブを使います。

シリコンゴムチューブジョイントのアクロバット - 蕗狩軽便 図画工作日記

ユニバーサルジョイントとシリコンゴムチューブジョイントのこと - 蕗狩軽便 図画工作日記

ですが、技術系硬派模型工作派モデラーからは、シリコンチューブはジョイントやカップリングには不適と評価されているようです。

理由は、

・製造の過程で曲がり癖がついていることでエネルギーの損失があること

・弾力性があるのでエネルギーの損失があること

・取り付けたモーター軸や駆動軸が滑ってしまうこと

・精度が悪くチューブの厚みが均等で無く偏心しているので振動など悪影響があること

などです。

特にこちらの動画を見てそういう話が広まったのではないかと思われます。


www.youtube.com

たしかにチューブの偏心が大きそうで、ある程度以上の速度になると振動が起きるかもしれません。

しかしこんなに偏心があったっけ?と手持ちの透明シリコンチューブを出してきて確認してみました。

youtu.be

汚れているし切り口が綺麗でないのですごく震えているように見えますが、爪先を当てるとそれほどでもなく感覚的には0.1mm程度の振れです。

これなら特に問題にはならないと思います(蕗狩軽便図画模型工作部基準)。回転数を上げても振動でモーターが動くこともありません。(参考;ドリルの振れなど工具の精度について、ベテランモデラーからの情報まとめ - 蕗狩軽便 図画模型工作日記

でも元々そんなに高回転で使うわけでなし、質量も小さいものですからちょっとくらい偏心していてもそんなに影響はないとおもいます。

この透明シリコンチューブはたしかハンズで買ったものです。imonの黒いシリコンチューブのように柔軟に曲がりませんしあまり伸び縮みしないので、imon の動画と同じようなボギー車動力のユニバーサルジョイント的な使い方の場合はプロペラシャフトにテレスコピック(伸縮)機構が必要になります。

逆にその硬さを利用してプロペラシャフトを使わず、モーター軸とギヤボックス駆動軸を直接シリコンチューブで結ぶという手があるかもしれません。それならこの透明シリコンチューブでも屈曲と伸縮に対応できそうな気がします。

またOスケールの3条ウオームなど低減速比ギヤボックスに高トルクのモーターを組み合わせた動力を装備した重量のある高級な大型機関車の場合はいざ知らず、HOスケール以下の模型ではほぼ、軸が滑るなんてことは無いだろうと思います。

というわけで、透明シリコンチューブはジョイント、特にカップリングにはなんの問題もなく(蕗狩軽便図画模型工作部基準)お手軽簡単極で安価なパーツとして使っていこうとおもいます。