ユニバーサルジョイントについては、以前にちょっと記事にしたのですが、
シリコンゴムチューブのジョイントのことも記事にしたので、
ジャンクパーツケースに転がっているジョイントを拾い出して並べてみることにしました。
下段左がいわゆる鉄道模型で頻繁に使われる形状の簡易?ユニバーサルジョイント。2つのジョイントを結ぶプロペラシャフト(ドライブシャフト)両端に固定されたT字型の中子(ヘッド部)をカップ(ヨーク)の長穴(切れ込み)で受けることによって本来の十字中子(クロススパイダー)とヨークの機能を代替し、さらにかなりの程度、軸方向の伸縮をカバーしています。(余談ですが、伸縮を兼ねて両端に中子が固定されたプロペラシャフトの位置が自由に動くような大きなガタを意図的に許した簡易構造で精密かつ滑らかな動力伝達を期待できるものなのかなと思うのですが、どうなのでしょう?)
上段右が Nゲージの十字ユニバーサルジョイント?。擬似等速ジョイント(CVT;Constant Velocity Joint)とでも言えば良いのでしょうか? 正確には等速ではないでしょうが、機能的にはユニバーサルジョイントよりも優れているということでこの形を採用しているのだと思います。これも僅かですが伸縮をカバーします。(訂正:「疑似的な等速ジョイント」というのは良い言い方ではなく、実際には等速にはなりません。こちらに訂正記事を掲載しました。)
上段左の真鍮線に通したのはNゲージ用の十字形継手?ですね。噛み合う腕のガタによって僅かな軸線のずれや屈曲に対応しますが、原則オルダム継手と同じく平行した軸の僅かなずれに対応するものでしょう。
下段右は私がこれらのめんどくさいNゲージ用のジョイントの代わりに自作動力に使っているシリコンゴムチューブです。すこし曲がりグセがついてますが、柔らかいし短いスパンにしか使わないし実用上影響はありません。
私にとっては自作動力には装着組み込みが大変な上に微妙な調整を要する複雑怪奇でデリケートな精密ジョイントより、多少のことはあろうがなかろうがぶった斬って差し込むだけで実質なんの問題もなく結構無理な条件にもてきとーに馴染んで期待通りの役割を果たしてくれるシリコンゴムチューブは使いやすくて信頼の置けるジョイントです。
なんにでも当てはまると思いますが、軽薄短小なたかがおもちゃ?に精密機械のような精度や実用機械のような安定性、信頼性、高負荷耐性、ロバスト性をどこまで要求するか、それはそのおもちゃの使用目的等含め、場合によるのだろう思います。
でもまーてきとーなところで手を打ってだきょーするのを楽しんでしまうのがヘタレな私の本性です。
で、下は、一般図画工作模型用のスプリングジョイントとユニバーサルジョイント、それからそれらの代替として使っているシリコンゴムチューブです。
ユニバーサルジョイントはちゃんと十字中子(クロススパイダー)を持つ典型的な構造ですがクロススパイダーの腕が同一平面上にないのが気になりますね。もちろんそんなもんこのパーツの使用にあたって求められる性能から考えて気にする必要皆無ですし、動力伝導の用途には実際のところスプリングジョイントのほうがうんと静かで滑らかです。
昔はこういうパーツは模型屋さんにふつうに置いてあったように思いますが、最近はとんと見かけなくなりました。考えてみたら、こういうものはじつは本格的構造のカッコいいパーツがあってそれを使っていることに価値があるのであって、ステータス?と満足感を得るためだけに存在するようなものだったような気がします(本当はそうじゃないことはわかってますので念のため)。
余談:
シリコンゴムチューブと書きましたが、これってシリコーンって表記、発音するのが正しいようです。
へえそうなんだ?と検索したら、専門メーカーでシリコンゴムって表記している会社のサイトもある(https://kinokikou.jp/category/silicone/ )し、どっちにしろ外来語のカタカナ表記なんやしどっちでもええやん?ちゃんと「ゴム」って書いたあるし間違えへんやん!ということで良しとしました。ちなみにシリコンはSiliconで鉱物元素。
シリコンゴムのはSilicone:シリコーン(後ろの「コー」ところじゃなくて、シリコンと同じく前の「シ」のところにアクセントがあるそうです。日本語ではふつうは後ろにアクセント置いたカタカナ語として発音されてるように思います 。これを原語のアクセントで発音したら日本語ネイティブで普通に話したり聞いたりしてて明確に区別できるヤツなんかほぼおれへんって)で、有機ケイ素化合物だということです。
あーめんどくせー!そんなもん外来語のカタカナ表記なんやしどっちでもええやん?間違えへんかったらええやん!わかったらええやん!と大声コンテストかなんかで夕日に向かって叫びながら走り出すか、ここのところとみに明るく美しい月に向かって吠えまくりたい気分になってしまいました(萩原朔太郎かよ!)。