なんかシリコンゴムチューブが随分と酷いことを言われているみたいなので、こういう使い方でとても良い状態で動いてるよというのを紹介してみることにしました。
30年以上前にページャーモーターが秋葉のジャンク屋で手に入り始めた頃の作品です。
Vikingのシボレートラックミニカー改造ですね。ご覧の通りの荷台なのでモーターをボンネット内の高い位置に入れるしかなくモーター軸とウォーム軸が大きく食い違ってしまいます。
Nゲージのユニバーサルジョイントを使うにしてもプロペラシャフト(ドライブシャフト)の短縮加工は強度が心配だしそれ以前にこの食い違いに対応出来ません。
オルダム継手もこの食い違いは無理だしそもそもこんな小さくて精密なパーツもなければ作る技能もありません。
そこで蕗狩軽便工作部シュレマル工房は考えました。
モーターツールにフレキシブルシャフトってあるやん?あれって中にスプリングが入っていてそれで回転を伝えてたはず。
ということはスプリングで連結すれば……といってもこの軸の太さに適合し強度を保ちながら柔軟に軸の食い違いに追従するスプリングなんて手に入るはずがありません。
そこで蕗狩軽便工作部はさらに考えました。
細くて柔らかくてしかも潰れにくいゴムチューブみたいな都合のいいものは無いのかな?とのこのこ渋谷ハンズまで出かけたらなんと外径1.5mmの細いシリコンゴムチューブを発見。つまんでみるととてもしなやかなのに容易には潰れません。というわけで即採用。
結果はご覧の通り、そんなにトルクの無いモーターでもなんの問題もなく滑らかに走ってくれる一軸駆動のレールトラックの動力が出来上がりました。
HOナローという特殊な例ですが、柔らかいシリコンゴムチューブジョイントでこういうアクロバットも楽しめるという作例でした。