最近、鉄道模型界隈ではユニバーサルジョイントの位相間違いのことがあまり話題に登らなくなりました。だいぶんと状況が改善されてきたのか、それとも話題として飽きられてきたのか。
でもまだこんなドライブシャフト(模型用?)が販売されています。これ、本当に位相を勘違いしているのか、わざとこう言う位相にしているのか、その辺りがよくわかりません。
ちゃんと位相の正しい製品も並んで販売されています。わけがわかりません。
以前も、位相が90度ずれているドライブシャフトのことに触れたことがありました。
この時も、依然として位相がずれたカルダンドライブシャフトが売られているのは、そうすべき理由(模型実用的に)があるのではと記しましたが、どうなのでしょう?
しかし位相の正しいカルダンドライブで入出力が等速になるのはカルダンドライブを構成する2つのユニバーサルジョイントの作動角が同じである場合です。
鉄道模型の車体に固定したモーターからボギー台車に動力を伝える場合は当然、モーター軸とプロペラシャフトがなす作動角とドライブシャフトとボギー台車の動力軸がなす作動角は同じにはなりません。各種ギヤードロコなどでも同じです。
ということは、上記のような条件での使用ではジョイントの位相がどうのこうのといくら騒いだところで、結局のところもともと根本的に等速運動なんか期待出来ない(設計上期待していない)、という結論になるんじゃないだろうかと気づいて今更ながらに唖然としているのですが、一体全体何がどうしてあんなに盛り上がってしまったのだろうと不思議に思っているところです。