プライムビデオでたまたま目に留まった映画「グランツーリスモ」、同名のビデオゲームのプレイヤーが現実のプロレーサーになる話って、なんかラノベや漫画みたいで面白そう、と予備知識無しで鑑賞してちょっとびっくり。
はなっからNISSAN NISMOのロゴが大写しで、ゲーマーをプロレーサーに育成するというぶっ飛んだ企画のスポンサーが日産という設定。本物かCGか知らんけど日産始めいろんなGTカーがバカスカ出てくる。 日産がプロモーション？として企画して作らせた映画？それにしてもあからさま過ぎない？とか思いながら見終わって、この映画について調べたら……
驚いたことに、本当に実話を元にした一種の再現ドキュメンタリー風ドラマでした。もちろん色々いっぱい脚色はあるみたいですが。そんな実話まったく知らんかった。
日産が実際にゲーマーを募集選抜して養成所GTアカデミーで本物の国際カーレースに出場するプロレーサーとして育成する企画を行い、そのプログラムによって本当にレーシングドライバーとなったヤン・マーデンボロー氏（映画主人公の名前もそのまま）のサクセスストーリーを元にしたドラマだったのでした。
そういうことを知らなくてもこの映画、楽しめました。何が気に入ったかって、基本ほぼ男の子の男の子による男の子のための映画だということ。美人女優が色気たっぷりにスクリーンにしゃしゃり出て来てストーリーとあまり関係ないねとねとのラブシーンが続いたり、これでもか的大げさな笑いと涙と愛と感動の場面も無く、登場人物たちが意味もなくひしりあう（感情的に怒鳴り合う）俳優演技力のわかりやすい見せ場も無く、車がぶつかって跳ね飛ぶ場面とかでいきなり時間が停止して主人公と家族との回想シーンとか恋人とのラブシーンとかが延々と続くことも無く、わざとらしいいかにもの友情感動全開じゃれあい場面も無いのが、蕗狩軽便図画模型工作部的にはとっても気持ち良く見れて、おすすめ？です。
つまりヒットするドラマに必須の人間関係葛藤愛憎ドロドロの心理描写満載で深い感動を与えるとか社会問題の提起などとは縁のない作品でかつあまり一般向けでもなさそうな気もするので、こういう映画って結構珍しいかも。
しかし日産さん、なんでこの映画をもっと宣伝やプロモーションに利用しなかったのだろうと不思議に思います。上に書いたような映画なので、ふつう一般の消費者には感情的に訴えるところ少なく効果を望めないと判断したからかもと邪推してしまいました。
「グランツーリスモ」というゲームソフト、映画の中で、「あれはゲームじゃなくてシミュレーションだ」というセリフがあって、フライトシミュレータみたいなものなのかな、それならちょっと覗いてみたいなという気がしないでもないです。
追記；
シュレくん、いよいよダメかもしれない。もうしっかり立つことができないのにすみっこの方に行こうとする。獣医の先生が言うには、死に場所を探しているんですよ、と。外からはわからないけれど痛みとかが無いようにと……。マルちゃんが寄って来る。家内がちょっとでも時間が空くとつきっきり。最後になるかもしれないが、少しでも楽に過ごせるならとこれから点滴をしてもらいに行く。
