蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

PLAフィラメントは予め乾燥して使うことにしました。

以前アタリが悪かったのか、新品未開封のPLAフィラメントが吸湿劣化して造形が乱れ良く折れて断線に悩まされたので、ストックしているフィラメントは全て使う前に乾燥にかけることにしました。

前回は布団乾燥機を使いましたが温度設定ができず、ダニ駆除最適設定の60℃以上となってPLAのガラス転移温度(柔らかくなる温度)約55℃を超えたためPLA樹脂が軟化。溶けるまではいかないもののリールに巻かれたフィラメントが少し粘ついて、重なり絡まりが捌けずに引っかかって失敗

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強引にショックを与えてなんとか捌けさせ、無事使うことができるようになりましたが、もっと問題なく乾燥させる方法がないかと考えました。

シリカゲルを除湿するのと同様に、電子レンジを使えないかと思い付きましたが、あれは樹脂の中の水分を沸騰させて蒸発させているので、PLA樹脂でそれをすると最悪フィラメントが大阪万博のマスコット、ミャクミャク様みたいになりかねません。

だったらオーブンを低温で使えれば?と取説を見たら、オーブン発酵で30〜45℃の設定が出来るのを発見。低温なので55℃の時の2~3倍、6時間くらいの乾燥は必要でしょう。最長90分のタイマーなので、様子を見ながらそれを4回繰り返すのは結構大変そうです。

蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房にはそんな辛抱強さはありません。

いろいろ考え抜いた末、布団乾燥機を使い、送風を少し工夫して約55℃の温度で2.5時間の温風乾燥としました。

燻製に使っている温度計で段ボール箱内の温度をモニターします。

段ボール箱が大きめなので前回乾燥したリールも一緒に入れて再度乾燥することができます。