蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

FDM方式の3Dプリンター使用に当たって一般的に留意することを10項目にまとめてみました

息子のお下がりのFDM方式3Dプリンターを使っています。Flashforge Finderという機種で、随分と昔の製品です。

ほぼ2年半、試行錯誤しながら使い倒し、設計作図ミスや試行錯誤それから不注意かつ雑な作業による失敗で相変わらず歩留まりは悲惨なものの、なんとなく最終的にはほぼ期待通りのプリントアウトができるようになってきたと思います。

Flashforge Finderは原則PLAフィラメントのみ対応でベッド加熱機能もなく、最新の機種とは性能も使い勝手もかなり違うのだろうと思いますが、今のところ蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房の工作にはほぼ間に合うのでもうしばらくはこれで頑張ってみようと思っています。

ということでふと、こんな情報でもいつかどこかでだれかの参考になるかもしれないと思い立ち、これまでの経験から覚え書きとして一般的に3Dプリンターの使用にあたって留意した方が良さそうなことを10項目にまとめてみました。

--------------------

1. しっかりした大きめの机に設置し周囲を整理整頓して清潔に保つ。

2. できれば部屋の温度を20℃以上に保つ。または予め箱を被せて温度を上げておく。

3. フィラメントはドライボックスに入れて乾燥状態を保つ。

4. 原則、使用フィラメントのメーカーが推奨するノズル温度とする。

5. ノズルを綺麗に保つ。

6. プリント前にプラットフォームのキャリブレーションをする。

7. ビルディングシートを綺麗に保ちスティック糊を均一に塗る。

8. 大きくて反りやすい形状のものはラフトを使う。

9. 消耗品パーツは状態をよく見て必要に応じ交換する。

10. ノズル直径の1.5倍程度までの厚みは必ずしも設計作図通りにはプリントアウトされないことが多いので試行錯誤による作図調整が必要。

--------------------

書き出してみると、ほぼコツ以前の常識的なことばかりです。

スティック糊と自作のフィラメントドライボックス以外には特別な補助具や部品は使わず製品デフォルトのままですし、特に変わった設定や操作もしていません。

結局、しっかり説明書を読んで基本的なことを手を抜かずに行えば、プリンター設計者が意図する性能を発揮し、それなりに良好なプリントができるということでしょう。

追記;

消耗品(特にノズル関係)の交換パーツはいろいろ試してみましたが、高くても純正品が一番安全確実なように思います。よほど知識経験が豊富でない限り、安易に代替品に手を出すと蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房のように安物買いの銭失いを地で行くことになるかもしれません。

追記その2;

補足として、エキスパートモードの詳細設定による調整は対象外とし、原則基本モードのプリントでの留意事項や行っていることをまとめてみました。

sktrokaru.hatenablog.com