蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

FDM方式の3Dプリント出力に当たって留意していること(追記)

FDM方式の3Dプリンター使用に当たって一般的に留意することを10項目にまとめてみました、の追記です。

少し自分なりのコツみたいなことも含みます。

これらは使用しているスライスソフトFlashprintのアルゴリズムによることなども多いと考えられるので普遍的なものかどうかはわかりません。

最新のスライスソフトはデフォルトの設定で、アマチュアレベルとしてはほぼ十分な品質でプリントできるようになっていると思います。

なのでエキスパートモードの詳細設定による調整は対象外とし、原則基本モードのプリントでの留意事項や行っていることをまとめてみました。

---------------------

1. ノズル直径の1.5倍程度までの厚み(幅)は、必ずしも設計作図通りにはプリントアウトされないことが多いので試行錯誤による作図調整が必要。(再掲)

2. オブジェクトのZ軸周りの角度でノズルの動きが変化し、折り返し点やプリント継ぎ目の数や位置が変わる場合があるので試行錯誤が必要。

3. 積層痕の方向は、なるべく組立完成品の長手方向に並行または垂直に揃えると綺麗に見える。

4. スライスソフトの樹状サポート自動作成は、直径設定で付き方が変わるので、オブジェクトの表面に干渉が少ない形状を選択する。

5.水平までのオーバーハングは、突き出しがノズル直径の1.5倍程度までならサポートはいらない。 

6. 突出部、曲線部のオーバーハングのサポートは間引かない方が良い。

7. 大きな面積の、特に水平なオーバーハングは、予め設計作図段階で櫛の歯状又は網目状のサポートを作成する。

8. 反り防止用ラフトのマージンは、捨てオブジェクトを置いて稼ぐ。

9.ラフトを使わない場合、造形物下面エッジにノズル径程度のフィレットまたは面取りをしておくと良い結果になることが多い。

10. 細い線による造形は折り返し点や交差点で隙間が開くことが多いので意図的に隙間を設けてノズル折り返し点を調整する。

---------------------

繰り返しになりますが機械の構造や特製が大きく影響すると思われるので汎用性あるものかはわかりません。

また人それぞれに設計作図の癖や造形の好みがあるので、適用して良い結果となるかもわかりません。