FDM方式3Dプリンターで薄い品物を出力する場合、おそらくはノズル直径と整形物の厚さの関係で設計上の厚さとの誤差が想像以上に大きくなります。
また、スライスソフトのアルゴリズムによるところが大きいのかもしれませんが、形状や厚みによっては、妙な位置で折り返しや継ぎ目が発生して造形が乱れたり膨らんだりしてなかなか大変です。
機械そのものの精度もあるのでしょうが、作図上は0.1mmの変更が何倍にもなって出力されたり、内外どちらに大きく誤差が出るかなど規則性がつかめず調整に難儀します。
薄い筒状のスリーブをつくるのに失敗の連続。満足のいく厚みと大きさの品物を得るのに20回近く試行錯誤を繰り返しても望みの厚さと大きさにならず諦めました。
下は、試行錯誤でプリントアウトした外径内径微調整用ピースのオシャカの山です。
0.4mmノズルをつけたかなり古いプリンターなので、スライスソフトとの相性の関係などもあって0.1mm単位の解像度を正確に反映できないのかもしれません。
光硬化式のものならこういうことは無さそうですし、FDM方式でも最新の機械なら精度はもっと改善されているだろうと思います。
まあ0.1mm単位の精密な造形をすることはまずないので、もうしばらくはこのプリンターで頑張ってみようと思います。