蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

100均ヤスリは結構使えます。でもダイヤモンド平ヤスリのコバの目を削り落として整えるのはなかなか大変というお話です

いちおうちゃんと魚地球印やバローべの組ヤスリも持っているのですが、100円ショップのヤスリも愛用しています。てきとーなやっつけ工作(実際はそんなのばっかりですが)には十分役に立ちます。

でもよく見ると目が不揃いだったりしっかり立っていないところがあったり、特に平ヤスリはコバの角がだるくなっているところに申し訳のようにほとんど切れないような目が立ててあったりと、精密な仕事には向きません。

これでは窓枠など四角形穴の内角をきっちりキメて整形するのは無理。なのでプライヤー、ピンセットの先やニッパーの刃を研いで整備調整するように、片側のコバの目やカエリを落とし平滑垂直に整え調整します。

グラインダーを持っていないのでキサゲハケと同様荒砥石で刃物を研ぐ要領で整形します。

鉄ヤスリはそんなに時間がかからず整形出来ますが、問題はダイヤモンドヤスリです。砥石を当てるとヤスリのコバじゃなくて砥石の方がどんどん削れるばかり。ダイヤモンドヤスリなのだから当たり前と言えば当たり前です。

しかしほかに方法がないので辛抱強く砥石を当て続けていると少しずつダイヤモンド粒が剥がれ落ちてきます。気を良くしてかれこれ1時間余りいろんな方向に砥石を当て続けてやっとなんとかコバを垂直平滑に整えることが出来ました。

これであまり精密な加工は期待できないとはいえ、それなりに使いやすく思い通りの加工ができる平ヤスリになりました。

荒砥石の方はというと、これまでカマを研いだり彫刻刀を研いで真ん中あたりがかなり窪んでいたのが見事に平面になっていました。思わぬ儲けものの副次的効果です。これで鉈や包丁もきれいに研げそうです。

 

追記;

まだお腹は調子が戻らず頭と気力精神力はただでさえ普段からぐだぐだなのがさらにダメダメ状態でなーんにもまともな工作も読書も勉強も家事も出来ずにやったことといえば、ダイヤモンド平ヤスリのコバを砥石で整えただけでした。

嗅覚は、ネットで見た情報では、もし少しでも回復するとしても最低2週間、長ければ数年くらいの時間がかかると言うことで、なんかちょっとなあと言う気分です。