蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

中島リュウ『砂の海のレイメイ』読了

青木敬士氏のX<旧Twitterポストを見て読みました。第18回小学館ライトノベル大賞優秀賞の作品です。

「砂の海のレイメイ」読み始めたところなんだけど、男をしっかり値踏みして、それを隠そうともせずストレートに相手に言って聞かせる女主人公めっちゃいい。こういうさっぱりした強い女がラノベ界には足りなかった気がする! https://t.co/a0JGd7wvqW

— 青木敬士/アミッドP (@AOKI_KC) 2024年7月25日

青木敬士:鉄道模型趣味』レイアウトコンテスト2021入選「苫小牧1975」、2024準佳作「空豆沼周回軌道」。網戸 を利用した透過スクリーン「アミッドP」を開発。ボーカロイド動画制作。日本大学文芸学科教授。DTP実習、文芸特殊講義、SF小説等のエンタメ創作講義担当。

体調不良と目の霞みのせいもあって、物語にもう一つ入り込めなかったのが残念。以下その影響もあっての感想です。

挿絵も手伝ってキャラクターのセリフ、アクションなどもアニメを見ているようで、読んでいてとても楽しかったです。特にストーリー回収の5章は引き込まれて読みました。ただ物語全てを一気に読み続けてしまうところまではいきませんでした。

物語世界設定やキャラクターのチートなんでもありのてんこ盛りはお約束としても、蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工作部みたいな後期高齢者直前読者には、ゲーム的バトルシーンが長いのとラブコメ&ヒューマンドラマ(いきなりな登場人物の重い過去?)的ウェイトが高くて……

最近は、異世界転生やゲーム世界転生ストーリーの魔術xSFファンタジー世界設定があまりにも普通になってしまったために、その方面の法則、理屈その他諸々がどうしても最初からそういうものだ的描写になっていてそれが少し気になったのかもしれません。

また、最近のウェブ小説やライトノベル、アニメなどを見ていると、展開が速いのに、かっこいい言動、印象に残るセリフ、哲学的な思考、教訓人生訓、そして逆に現実主義者的過ぎる思考言動など、ヒューマンドラマ的要素が詰め込まれた作品が多いように感じます。

そういう作品ももちろん面白いですが、蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房としては、なんというか、古い表現でいえば、もっとヒューマンドラマ以外の面でセンスオブワンダー的なものも読みたいなと思いました。

 

 

 

体調管理;

外来治療後味覚障害増悪。今回は苦味も含めて感じにくいのでまだ食べられるが、日にちが経つとわからない。疲れだるさ酷い。