蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

ボール紙に、さざ波が立つ水面をつくってみました

適当に色を塗って、適当にグロスメディウムを塗り付けただけですが、ライティングと見る角度に寄ってはなかなかいけるんじゃないかと思います。

今は、水を表現する材料として流し込んで硬化させる透明樹脂や波状に整形した透明プラ板なども容易に手に入りますが、小舟が空中に浮かんでいるような見えるくらいの透明な水や谷川など複雑で立体的な河床を流れる水を表現するような場合を除けば、池や流れの緩い川、海などの場合、平らな面を適当な色で塗り、アクリル絵の具のグロスメディウムをタッチを活かして筆塗りすることで、大抵はそれなりに見られる水面が表現できます。

塗る色は水と水底の色に加えて反射する空の色を反映した色合いですが、黒っぽい緑青色にグレーや黄土色をほんの少しだけ加えて色を濁らせると雰囲気が出ます。

風が吹く方向に垂直に、川の場合は流れの方向に垂直に筆を動かし、好みのタッチで波を表現するように筆跡をつけていくとうまくいきます。あまり何度も塗り重ねない方がタッチが乱れなくて良いようです。

波頭が白く砕けるような荒い波の表現には向きません。そういう表現はもっと盛り上げられるジェルメディウムが使えそうです。乾燥後ベタつくのでコーティングが必要かもしれません。

鏡のような水面の方が難しくて、その場合は透明樹脂を薄く流し込むのが簡単です。