橋はかっこいいです。
美しい橋はいくら見ていても飽きません。その構造とそれに伴う形状の美しさに感動しながら見入ってしまいます。
ですが最近、そんなふうに橋を鑑賞?している人はどちらかというと少数派なのじゃないかと思い始めました。
最近はあちこちで美しいデザインの斜張橋を見かけるようになってきましたが、見慣れない構造の橋なのか、「何故あんな格好をしているの?」と聞かれ、知ったかぶりのオタクとしては喜び勇んで説明したら、あの斜めに広がる何本もの細い棒?はデザイン(意匠?)だと思っていたという人が何人もいました。
あんな細い棒(ケーブル)で橋桁を吊っていることが信じられなかったようで、説明してももうひとつ納得いかないようなのが印象的でした。
よくよく聞いて回ったら、その人たちの他にも結構そういう人がいて、下の図の各種構造の橋の水平な橋桁以外の部分(⭕️で囲った部分)はすべて欄干みたいなものや装飾的なデザインだと思っていたらしいことが判明。
思うに、ごく普通の文化系や工学系でない理系の方々には、風景としての美しさや形の複雑さに対する素晴らしい美的センスや芸術的感性を持って建築物などを鑑賞する方がたくさんおられます。しかし、構造や機能などに興味、関心を抱く人はあまり多くないのではと想像しました。
蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房やその知り合いには機械や建築構造などが好きな人が多かったので感覚がズレていたのかもしれません。
追記;
そういえば、以前ビジュアル図鑑のイラストでも構造的におかしな絵があって不思議に思ってブログに書いたことがありました。でも普通の一般的な感覚からしたら、そんなどうでも良い細かいことを気にしてごちゃごちゃいう方がおかしいと思われてしまっているかもしれません。