アメリカ製のキットとかを組み立てようとすると必ず出てくるのが、この変な分数で指定されたドリル径とかネジのサイズでした。
最初はなんのことか分からずてきとーいーかげんな勘をたよりにまあなんとなくこれくらいだったらちょーどいいんでない?ちゅう感じのサイズのドリルで孔を開けたり、日本規格のネジをタップ立てて使ったりしていましたが、もともと設計通り組み立てるわけでもなし、それでなんとかなっていました。
そのまんまはや30年以上、最近になってこの3/8とか5/8とか7/16とかってなんやねん?なんでこんなけったいな分数を使てるねん?と思って調べてみたら……
ヤードポンド法ってインチ以下の単位がなくて、それ以下の長さは半分の半分の半分の半分という考え方で分割したものを単位長にしていたということのようでした。
検索するとインチ早見表というのがありました。ボルトナットやネジ、パイプ径で出てくる分数のサイズ一覧が並んでいます。
https://www.max-motorcycle.com/data/pdf/362.pdf
2の階乗分のいくつという分数表記ってわかりやすいのかどうか、10進法、メートル法で育った蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房にはよくわかりません。
と、そこで、そういえば銃弾も5.56mmとか7.62mmとか中途半端な数字なのも、元はインチなんだろうなと思って調べたら、こちらはちょっと事情が違っていました。
銃砲の22口径とか38口径とかは、22/1000インチ、38/1000という意味で、10進法分割による表記でした。なんでやねん?
しかも、その口径というのは弾丸の径じゃ無くてライフリング(銃身内の螺旋溝)の谷径(≒薬莢の径)なのだそうです。だから同じ38口径でも弾丸の大きさが違う銃もあって……ということらしくて、銃弾の直径はミリもしくは小数点以下3桁インチの両方で示されるという何がなんやらよくわからない規格だったり……
なんでそんなことになっているのかと思う複雑怪奇なシステムでした。
ヤードポンド法って厄介すぎます。なんでそんなに面倒で混乱しやすい度量衡が発達したのか理由が知りたい気がします。
参考ページ
銃弾の表記についてー合同会社Direct Suppory Team