蕗狩軽便 図画工作日記

ー シュレマル工房 めもらんだむ ー

検電ドライバーとコンセントのアース端子のこと

検電ドライバーを買いました。

f:id:sktrokaru:20210924222218j:plain子供の頃電気屋さんが壁にコンセントを取り付ける時などにこれで確かめていたのを見てかっこいいなと思っていたやつです。

仕組みは、「ネオン放電管に放電々圧以上の電圧が加わると、僅かな電流でも鮮やかな紅橙色にグロー放電する特徴を利用したもの」だそうで、そんなに明るく光るわけではありませんが、頼りない赤い光がとってもアナログ的でニキシー管のように見ていて飽きません。

さっそく壁のコンセントの穴に差し込んで、どれも右側が光るけれど左側の長い方の穴は光らないことを確認。左側は基準電位のアース側端子だというのは知識として知っていました。

ところがなんと!今日(2021.9.24)のNHK「チコちゃんに叱られる」で、コンセントの穴が2つある理由はなぜ?というのをやっていて、そのタイムリーさに唖然。

ただその答えの「入り口と出口が必要だから」というのは、適切なのかどうなのかよくわからなくてかえって混乱でした。でも普通には、アースによる基準電位との電位差で電流が流れるという言い方よりも、交流のプラスマイナスで右側と左側の穴を電気が行ったり来たりするというのがわかりやすいのかな?

コンセントの差し込みの方向によってオーディオ機器の音質が変わることなどもやってました。正しい向きに差し込むとノイズが抑えられて音質が良くなるという話。

3つ穴コンセントのことも解説していて、3つ目の穴はアース端子で漏電した時などに感電を防ぐためのものだという説明でした。

しかし、じゃあ、コンセントの左側の端子とアース端子の違いはなんだ?と思ったのですが、その説明はありません。

そこでいつものように、蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は興味津々でネットを検索、コンセントにアースがないときは工事を!アースの必要性や接続方法というページで、丁寧でわかりやすい解説がありました。

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どちらもアースには変わりありませんが、役割が違うということですね。実際のイメージを添えての解説もあってその働きがよく理解できます。

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アースに流れる電流の差によって漏電を検知するということですね。

ところでこの図をみると、発電所からの送電は1本の電線だけです。ということは発電所にもアースがあってそれを基準電位としているということなのかな、などと思ってさらに調べてみました。

すると、通常電線は3本一組で設置されていて、発電された電気は、送電線・変電所・配電線・電柱まで三相交流で届き、動力設備を使用する場合は三相変圧器で変圧された「三相200ボルト」となります。さらに大きな設備の場合は、高電圧の三相のまま需要家に引き込み、施設内の高圧受変電設備(キュービクル)で変圧し電灯、動力回路に接続されていくことになりますが、家庭の場合、電柱などに設置された単相用の柱上変圧器で「単相100(または200)ボルト」へ変換され、家庭に送られるということがわかりました。

三相交流なのでアースの基準電位は関係ありません。なのでアースは柱上トランスの段階で初めて設けられることになります。だから図では、発電所から柱上トランスまでを1本の線で示していたのですね。

ついでに、三相交流から単相交流に変換するのはどうするのだろう?と調べたところ、「日本のデッドセクション」という “鉄道と電気が大好きな理系の鉄道ファン” が作ったページに行き当たりました。そのなかの三相交流から単相交流への変換 スコット結線・変形ウッドブリッジ結線・ルーフデルタ結線というページにわかりやすい解説がありました。

 “鉄道と電気が大好きな理系の鉄道ファン” おそるべしです。

とまあ、そんなこんなで、今回の知的好奇心探索の旅?はここでひと段落です。ああおもしろかった!

と、満足したかというと実はそうでもなくて、この「電柱」という名詞、わりと最近になって使われるようになった言い方だと思います。これ、昔は「電信柱(でんしんばしら)」って言いましたよね?私を含めいまでも普通にそう言っている人も多いように思います。

電話線始め各種通信用ケーブル類も架空配線しているとはいえ、家庭配電用の電線がいちばん重要な役割のように思うのに、なぜ「電信柱」という言葉の方が一般的だったのだろうと、これは次の題材にしたいと思っています。

 

参考ページ:

コンセントにアースがないときは工事を!アースの必要性や接続方法

電気をご家庭にお届けするまでのしくみ(中部電力)

電線が3本のなぞ。三相交流とは何か?

三相交流から単相交流への変換 スコット結線・変形ウッドブリッジ結線・ルーフデルタ結線