蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

3Dプリンターで、On30凸型ディーゼルロコ

ネットに公開されているフリーデータを利用させてもらって切ったり貼ったり拡大縮小したりしたい放題の3Dデータバッシングといっても、なかなか一筋縄には行きません。

なんだかソフトの扱い方を勉強しながらずーっと、作図してプリントアウトしては手直し作図しまたプリントアウトの繰り返しを延々とやっていた感じです。

それでもボディー上下ドンガラ素体?は、データをFusion360に取り込んで加工したり、スライスソフトの機能を使って修正したり拡大縮小したりでなんとかOK。

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問題は、下回り動力機構です。

ドンガラの寸法に合わせて、手持ちの車輪と汎用白POMギヤを組み合わせ、フレームはこれも3Dプリントで設計出力することにしました。

が、例によってパーツの寸法をろくに採寸せずに、記憶と勘で簡単なスケッチを起こしていきなり作図するものだから、♪ 失敗しっぱい失敗のれんぞく〜、こころ〜がくじけそう〜 ♪ ……見事に延々試行錯誤の現物あわせ工作となりました。

昔ながらの板工作なら現物あわせも日常茶飯事で、スケッチを参考に適当に切り出した材料を粘土細工みたいに切ったり盛ったり削ったりで形を整えていく(普通のモデラーはそんなアホなつくり方はしないか……)のですが、3Dプリンターの場合はいい加減な作図でも、なまじ見かけ綺麗に出力されるものだから削ったり盛ったりする気にならず、作図修正して丸ごとプリントアウトし直しの繰り返しとなってしまいます。

3DCAD&3Dプリンターというのは、こういうことが簡単にできてしまうのが、喜んでいいのか悲しんでいいのかよくわかりません。

しかもFDM方式3Dプリンターの場合は、かならずしも作図どおりというわけでもなく結構膨らんだり欠けたり乱れたりするわけで、これも考慮に入れて見切り判断して調整しなければいけません。

そんなこんなでFusion360のデザイン履歴はぐっちゃぐちゃのスパゲッティ状態。結局8度目の正直でやっとパーツが適切に組み込め、滑らかに走ってくれるようになりました。

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ほんと、ぼーだいな素材と時間と労力と気力とやる気を順調に浪費消耗しながら、大量のオシャカの山をつくっていたみたいな実態だったりします。

ま、おもしろかったことはおもしろかったので、いいんですけど。

出来上がった動力装置に少しウェイトを足して車体を被せると、ごらんのとおり、ちょっとギヤ音はしますがスローもしっかり効いてくれて、いつもどおりの自己大満足?ってどんなんやねん^^;

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あとはディテール工作です。上下ボディードンガラ素体?はとにかくテキトー現物合わせでデータを拡大縮小しながらプリントアウトしているため、ディテールを盛るためには、ドンガラを実測採寸しながら内装部材やパーツ類を設計作図していかねばなりません。これ、めんどう。

しかしこういうことが簡単にできるのが3Dプリンターのよいところです。正確な粘土細工ができる感じ。これ、らくちん。

ただ、手すりや細い棒状のものはまともにプリントアウト出来ませんし、強度の問題もあるので別途、昔ながらの材料と工法でつくってとりつけました。

今のところこんな感じ。ヘッドライトもつけてやらにゃならんなー

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さて、塗装は何色にしようか思案中です。やっぱ黄色が陽気で明るくていいよなあ、とそっちに転んでいきそうです。

でも、ま、ここで一旦ブレイク。いいかげん疲れたので、塗装は後日ゆっくりと考えることにします。

ナベトロも3両だけではさみしいので、あと2両ばかり増備しようかなと思っています。車輪を買いにいかねば……

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