蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

はんだ付けのハンダの流れやすさのこと

はんだ付けに使う各種フラックス、ペーストの特徴整理 & はんだ、ロウの語源その他余談ですおよびはんだ付けのハンダの流れやすさのこと - 蕗狩軽便 図画模型工作部日記の追記です。

(注;ここでは趣味の模型工作におけるはんだ付けを対象とします。精密電子機器生産等工業的精度速度等の性能を問題とするレベルの話ではありません。)

はんだ付けでベストなのは塩化亜鉛水溶液フラックスと共晶ハンダだという話がありますが、ハンダの流れについては実は活性剤の展開と対象部品の温度の上がり方次第なのじゃないかという気がします。

実際、バーナー炙り漬けを多用していて、塩化亜鉛水溶液フラックス、ペーストの使用、共晶ハンダ(液相化温度183℃)、一般的な錫60%ハンダ(液相化温度191℃)に関わらず、ほぼまったく同じようにサッと溶けサッと染み広がってくれます。

溶けてながれりゃ、みな同じ♩を地でいく感じです。

ただし、塩化亜鉛水溶液等のフラックスもペーストも接着面全体にしっかり塗布されていること、対象部品がほぼ均一に一定以上の温度(200℃以上?)に熱せられること、バーナー炙り付けの場合は置きハンダに直接バーナーの焔を当てないこと、が前提です。

(注:しつこいようですが、上記前提条件を満たしている場合のみ及びアマチュアの模型工作レベルでのはんだ付けでのはんだの流れについての話です。念の為。)

はんだごての場合、熱量(ワット数)やコテ先の質量(熱量?)、接触面の大きさの関係による熱の伝わり方が影響して、感覚的にはんだの流れに大きな差が出るのではないかと考えられます。

特にロジン系のフラックス、ペーストは高温で初めて活性化し、ハンダの表面張力を低下させるわけですから、はんだごてを使う場合の、フラックス(ペースト)やハンダの種類によって感じる流れの差は大きいと思います。

フラックス(ペースト)をしっかり全面に塗布していてもハンダが隅々まで流れないことがあるのもこれらのことが原因かと考えられます。

 

追記;

フラックスがはんだの表面張力を下げるという言い方ですが、濡れ性を高める接触角の理屈を直観的にわかりやすく説明するのに表面張力を使うのは吝かでは無いぞという論文を見つけました。面白いです。

高田保之,「ぬれと表面張力」, 伝熱学 ・熱流体力学における 『のどの小骨』を流し込む, Jour.HTSJ,Vol.43,No-178

 
追記;2024.2.7

熱めのゆたんぽを右腹に押し付けておくと痛みが軽いがずっと同じような状態が続く。飲み物以外絶食。炎症が治ってなんとか回復してほしい。

夜になって少し軽快。過去の入院時記録資料を確かめた。位置や痛みの質などから軽い憩室炎&腹膜炎かも。このまま治まって欲しい。

 

追記2;2024.2.8

11時間以上寝て、随分と痛みが軽くなった。絶食と睡眠で回復するのだと改めて感心。何故か「はたらく細胞」を思い出す。まだ痛みはあるので絶食は続ける。晴天なのに外に出られないのが情けない。