蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

初代タミヤペインティングブースの交換用スポンジフィルターが、もう手に入らないのでイオンで買った代替品で交換しました

先日ダクトファンをつくって増設した初代タミヤペインティングブースですが、期待していたほど吸引力が改善された感じがしません。

そういえば随分長いこと内部のクリーニングを行っていなかったっけ、とハニカムフィルターを外して吸い込み口から見えるスポンジフィルターを確認したら、塗料の粉に覆われていて、内部でかなり目詰まりしているかもしれません。この調子だとシロッコファンも大変なことになっているはずです。

この際だからフィルター交換含めて徹底的なメンテナンスをしたいのですが、すでに廃番になって久しい機種なので交換用フィルターは手に入りません。ホームセンターに行けば似たようなスポンジフィルターがあると聞きましたが、スジガネ入りのナマケモノのめんどくさがりなので、お店まで行って探すなんてできるわけありません。

そこで蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は考えました。家の買い置きに代用になるようなものが無かったっけ?と、思いついたのが台所レンジ換気扇フードのフィルター。

さっそくキッチンに行って確かめたら、薄いですが同じような効果が期待できそう。これなら家内がイオンで買ってストックしているものがあります。

ということで、やってみました。

分解したらスポンジフィルターにもシロッコファンにも塗料の粉がけっこう厚く付着しています。

スポンジフィルターを取り外そうとするとぼろぼろと崩れ粉々になってしまいました。

出来るところは水洗いしてできるだけ綺麗にしました。シロッコファンも歯ブラシを使ってしっかり掃除します。

レンジフードフィルターをてきとーな寸法に切って2枚重ねにし、スポンジフィルターの代わりに取り付けます。

元通りに組み立ててクリーニング完了。前面にハニカムフィルターを設置して使います。

これでほぼ本来の吸引力を回復したはずですが、こんなものだったかな?というくらいのおとなしい風量です。

でも、増設したダクトファンを回すと、ハニカムフィルターの効果も手伝い、跳ね返って塗料の霧が舞うことなく快適に塗装ができるようになりました。

ほんとうにてきとーいーかげんですが、まあなんとなくいい感じになってるんやん?ということで、これでOK、大自己満足です。

ただ自作ダクトファンの音が少し大きめです。チープなつくりなので仕方ありませんがコンプレッサーを止めると騒音が気になるので、エアブラシ使用中以外の換気はブースのシロッコファンだけにします。

追記;

スポンジフィルターがボロボロになったのは、ツールクリーナー、ツールウォッシュを頻繁に使い始めたせいかもしれません。

レンジフードフードフィルターの素材は、難燃性不織布、とあるだけなのでツールクリーナーに侵されるかどうかわかりません。しばらく様子を見ようと思います。

追記その2;

ブース前面吸い込み口周りの汚れが意外に少なかったのは、前面にハニカムフィルターを設置していたためだろうと思います。うまく空気の流れができて跳ね返りもなく吸い込んでくれるからでしょう。エプロンの汚れが少ないのは厚紙マットを置いて作業をしているためです。

追記その3;

素晴らしい自作古典蒸機製作で有名な方から、

「そのタイプのフィルターは、塗料末を含んだ排気がフィルターの中を透過するのではなく、迷路のような気道を通過するときに周囲のフィルターに付着するタイプなので、普通のペーパータオルでもよいのではないですか? あと吸気口の前に、バッフルボードつけると性能向上しませんか?」というコメントをいただきました。

このことについて考えてみました。

実際にペーパータオルを試してみたわけではありませんが、以前、もっと吸引力がなくなってメンテしたときは、塗料の粉でスポンジの目が半分塞がり空気の通り道だけで流量を確保できなくて吸引力が落ちたと思われました。このため通気性の高いスポンジフィルターが使用されているのだろうと思います。

バッフルボードも試しましたが、タミヤシングルファンの吸引力では、フードの形状やワークスペースとの関係もあるでしょうが、ボード面にスポンジ等吸着剤を貼っても、ボード面による吹き付け反射の方が大きく、期待するような効果は望めませんでした。台所や居室の換気扇の使用環境条件とは異なることもありそうです。

マチュアホビーユース環境で使用する実用的な塗装ブースの性能は、吸引する時間あたり風量、ブースのワークスペースを囲うフードの形状、それから吹き付け反射を軽減する前面フィルター等が実質的なキーポイントになると思います。