キャンプ用ガスバーナーには、ドーム型のOD缶にバーナーをねじ込んで直付けするものやカセットコンロのようにCB缶をカートリッジとして装着する一体型のタイプ、それからバーナーとガス缶をホースで結ぶ分離型のタイプがあります。
分離型の場合、OD缶は縦置きなので問題ありませんが、CB缶は通常横置きするので、液化ガス噴出を防ぐため印(口金切り欠き)の方向を上に、できれば缶の首を持ち上げて保つ必要があります。
(↓ 分離型バーナーでCB缶使用の例)
しかし、置き場所やホースの弾性のため不安定な丸い缶は転がり易く、液化ガスがそのままバーナーから噴出し大きな炎が出て危険な思いをした人も多いと思います。
そのため、ネットを検索するとCB缶回転防止用の器具製品や自作の記事が見つかりますが、けっこう嵩張ったり重かったり、作るのが面倒そうだったりもう一つ食指が動きません。
でも危険は絶対避けたいですし……、実は以前、3Dプリントで小さな回転止め器具を作ったこともあったのですが、でこぼこの地面などではあまり使い勝手が良くありませんでした。
そこで蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房はもう一度最初から考え直しました。
先ず思いついたのは、下の写真のようなワインボトルラック?にヒントを得て、CB缶口金の首に挟み込み、斜めに立てる穴あきの板です。
安定性を考えて、こんな感じの板を考えました。ワインラックのようにボトルを浮かせるのでは無く、CB缶の首を持ち上げお尻を地面につけて斜めに設置します。
厚さ3ミリくらいの板を切り抜けば簡単にできそうですが、筋金入りのめんどくさがりでこんじょなしの蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房をナメてはいけません。
適当な板を入手して型を取って作図してケガいてその上糸鋸で切り抜かなきゃならんなんて、そんな手のかかりそうなもん、絶対ムリ……
というわけで、沈思黙考寝る間も惜しんでひたすら考えます。蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房はラクするためには努力を惜しまないのです。
その結果、一昼夜にわたり灰色の脳細胞を酷使して、とうとう、自作簡単・軽量・安価・高性能の3拍子どころか4拍子揃った究極のCB缶回転防止補助具のデザインに到達しました。
それがコレ。
材料は子供のお古の工作用ソフトビニール被覆カラー針金です。
こうやって使います。
缶の向きも角度も安定性も、ちょっと針金の曲げ直すだけで自由自在の高性能。自己満足MAXのデザインとなりました。
角度を変えて眺めると、なんかすごく頑張って腕立て伏せしているように見えて、その健気さに感動してしまいそうになったので「プレスアップマン」と命名しました^^;
これで安心して分離型キャンプバーナーを使うことができます。うん、改めて大満足。次回のデイキャンプが楽しみです。
追記;
最近はセリアなどでガス缶スタビライザーが安価に手に入ります。これでCB缶を立てて使うこともできますが、ホースが短い場合はかえって危険ですので、注意が必要です。