大昔に新宿西口郵便局の近くにあったフライフィッシング専門店で買った(と記憶している)ニードルを目打ちがわりに使っているのですが、ふとした弾みに変な方向に力を入れて根元から折ってしまいました。
修理するにはまず金属製のグリップの中に折れ込んで断面しか見えない根元部分を取り除かなければなりませんが、さてどうしたら……
そこで蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は考えました。
一瞬、タップが折れ込んだ時のようにステンレスボウルに入れた塩水につけておけば……と思ったのですが、それではニードルよりアルミ製のグリップが先に腐食しそうです。
なので蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は、初心に帰ってグリップの穴に折れ込んだ状態をよ〜く観察。
するとニードルとグリップの穴の間に隙間があることを発見。つまりおそらく圧入はされてはいない……ということは接着剤?で固定している可能性大です。
ならば焼き飛ばせばいんでね?、と早速プライヤーに咥えてガス台炙りの刑に処しました。
しばらく炙っていると、あら嬉しや、ポフっという音とともに穴から小さな炎が出、折れた根本が2ミリほど頭を出したので、別のプライヤーで摘んで無事抜出に成功。
抜き出した根元を見てびっくりしました。ニードルの正体は太い縫い針でした。
グリップの穴をドリルでさらい、少し短くなりますが折れたニードルを差し込んで接着剤で止めて修理完了。元通り使えるようになりました。
細かい作業には、何本か異なる太さの目打ち(ニードル)があると便利です。