エリック・サティ作曲の作品です。
ピアノ曲として良く聞く曲だと思います。
建て替わる前の虎ノ門病院で何度も手術入院するたびに、嫌というほどこのメロディーを聴きました。当時はナースコールがあると病棟にこのメロディーが流れるようになっていました。
メロディーはよく知っていましたが、曲の名を知らなかったので看護師さんに尋ねたら、「ジュ・トゥ・ヴーっていう曲よ」と。
調べてみたら、フランス語でJe te veux、日本語に訳すと「お前が欲しい」「あなたが大好き」とか妙な意味が先行しますが、英語で I want you、つまりこの場合は、「あなたを(に)求めています。(看護師さん、来て!)」という単直な表現そのままの曲名でした。
誰がこの曲を選んだのだか……きっとユーモアのある、センスのある方なのだろうな、と思いましたが……
この曲を聴くたびに、何度も繰り返した手術入院のベッドで痛みに耐えながら回復を待つだけの日々を思い出して、なんというか微妙な気分になってしまいます。
綺麗な良い曲で好きなメロディーなのに……
困ったものです。