モータ軸にウオームギヤ直付けはスラストを受ける機構がないのだからもってのほか、ギヤボックスとモーターの軸の連結はゴムチューブジョイントもシリコンチューブもいろんな理由でもってのほかという話なのですが……
メーカー製品(Nゲージ)の実態はどうなんだろうと調べてみたら……こちらに製品を細かく分解して構造を分析?して紹介したサイトがありました。
見ていくと、1991年発売のKATO C58で既にウオームギヤモーター軸直付けでは無くてモーター軸とウオーム軸の連結にカップリングが使われているのを知ってびっくり。
下の画像は下記出典リンクのページからの引用です。
出典 http://rtmrw.parallel.jp/mycollection/sl-1/c58-127/c58127.html
写真ではよくわからないですが軸端にカップではなく十文字型?のヘッドを取り付け、それを円筒形のスリーブで結ぶカップリング(十文字ジョイント?)です。早くからこういう構造のカップリングが製品に使われていたのですね。
これ以降、少しずつ構造は変わっていきますがフライホイールや大径ウオームギヤの中に組み込まれる形でカップリングが採用され続けているようです。
小さなメーカーなどは相変わらず長いモーター軸にウオーム直付けというのが多いようで、まあ、コストは勿論の事、技術的な精度や振動その他の影響が実用上容認できるかという観点からの判断でしょう。
ということで、HO以上のスケールの製品はよくわかりませんが、Nスケールの製品ではゴムチューブではなくカップリングを使うのが当たり前になっていたのでした。ちょっとびっくり。
自作の場合は特に、こういうパーツの入手性や精度、取り付け加工の労力手間、それからその効果を天秤にかけてトータル的にどのような方法を採用するのかを決める思います。
どんなやり方であろうとそのやり方を選択をする理由、判断の理由が明確なら何の問題もないはずだと思うのです。
どんなものをつくりたいか、どんな機能どれくらいの性能を期待したいか、どれくらいの労力やコストでつくりたいか、などというのは人それぞれなのでそのあたりを整理しながらそれぞれさまざまな技法を取り入れられるような環境になると良いなと思います。