蕗狩軽便 図画工作日記

ー シュレマル工房 めもらんだむ ー

模型分野で一般とは違う意味で使われる言葉のこと

模型工作分野ではときどき一般に通用するのとは違う意味で使われる言葉があります。

鉄道模型の場合ではこんな感じ。

レイアウト: 一般:家具の配置や印刷物の絵や文章の配置など
       模型:鉄道模型を走らせる為に設置した線路やその場所
プロトタイプ:一般:試作品
       模型:模型の対象とする実物
フリーランス:一般:会社組織等に属さない自由業や一人親方
       模型:鉄道会社や特定路線に所属する実物がない車両模型

子供の頃に模型雑誌でこれらの言葉と初めて出会ったひとは後になって認識のズレに戸惑うこともしばしばだと思います。自分もそうでした。わかればなんてことはないしそれぞれの分野で特殊な専門用語があるのは普通のことなのですが、なまじ一般社会でよく使われる言葉と重なっているのが良くないのでしょう。

でも最近は鉄道模型がメディアに登場することも多くなったせいか独特の言葉の使い方も知られてきたように思います。

ただフリーランスという言葉は、鉄道模型ファン自体の中でもさらに意味が混乱しているように見えます。

一般にフリーモデルと略称されるためか、鉄道会社や特定路線に所属する実物がない車両模型のスケールモデルと作者が独自に考えたオリジナルデザインのモデル(フリースタイルモデル?)の両方を指す言葉になっています。

フリーランスモデルとフリースタイルモデルは違います。実物の鉄道車両のデザインもいわばメーカーのオリジナルデザインなので模型で言えば作者がつくるフリースタイルモデルのデザインに当たりますが、鉄道会社等に所属する迄はフリーランスということになるのだと思います。ややこしいです。

フリースタイルモデルも実物のデザインを参考にしていますが、それはイメージやインスピレーションを得たり鉄道車両らしい特徴を取り入れるためで、場合によっては殆んどプロトタイプがあると言っても良い場合もあります。しかしそれは決して鉄道会社や特定路線に所属しないという意味のフリーランスではなくてあくまでもオリジナデザインのフリースタイルモデルです。

蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は、一般模型図画工作好きから鉄道模型の世界に入ったクチですから実物鉄道の知識も思い入れも多いとは言えず、精密スケールモデルの製品も好きで購入しますが自分でつくるものはフリースタイルモデルかフリーランスモデル、それも多分にデフォルメしたものばかりです。ただ、自分の頭の中にある鉄道に所属する車両としてつくることが多いので、そういうのはひょっとして架空スケールモデルとでも言えるのかな?と思ったりします。

一般には実物スケールモデルフリーランスモデルが正当派の鉄道模型と考えられがちのように思います。なのでときどきフリースタイルモデルの存在や意味や概念は一般的には理解してもらえにくいかもしれないなと思うことがあります。

自分も含めてフリースタイルモデルをつくっている人たちにはスケールモデルを中心とする正統派の考えは比較的理解し易いように思うのですが、その逆はどうなのでしょう。

 

↓ 蕗狩軽便蹴楠森林線所属のクライマックスロコです。これはフリースタイルモデル?フリーランスモデル?それとも架空鉄道プロトタイプのスケールモデルでしょうか?

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