DCCを楽しむ人が増えて、ローラー式のテスト走行台を求める人が増えてきています。
なので参考になるかもと、旧ブログから記事を再録してみました。
現在手に入るものでは、ナローガレージさんで扱っている、仙台の有名なクラフツマンモデラーが作る製品の人気が高いようです。
2021.3.29 追記;
少し前から下記製品が流通しています。
今週末は簡易 #ローラー運転台 の量産です!
— Tavata (@Tavata_Narrow) 2021年3月27日
Iori工房さん @3rd_coach_16 にて #Nゲージ 用と、#HOゲージ 用をリリースしてますので、お求めはこちらから!(店頭販売もありますよ)https://t.co/emOm8NHIg2 pic.twitter.com/W0H711eCzp
最近また違った構造の新製品が販売開始となったようです。
http://www.narrow-garage.com/NG-P117.html
構造を観察すると、下記再掲記事で紹介しているウチのテスト走行台に使用したMicroMark製のローラー台と設計コンセプトが同じなのに気がつきました。
部品が正確であれば合理的で作りやすい構造なのかもしれません。
2010年2月 6日 (土)
ローラー式テスト走行台
DCCデコーダを積んだ機関車の動きやサウンドを試験するのに短い直線線路を敷いて行ったり来たりでは、満足な結果が得られません。
ということで、なにかいい方法は無いかと思い悩んでいたら、ベアリングを使ったローラー式走行台が販売されていることを発見。これを試してみることにしました。
検索してみたら、けっこうこの種のデバイスは各種メーカーから販売されているようで、どれを購入するか迷ってしまいます。
・Märklin 78150 Roller Test Stand
・Trix 66222 Roller Test Stand for H0 Gauge, with 4 Pairs of Roller Brackets.
・Brawa 94000 HO Roller Test Stand 125mm
・HORNBY LIVE STEAM ROLLING ROAD :これはHOライブスティーム用で、テンダー部からしか集電しません。こども局長さんからの情報で、日本ではメディカルアートさんで扱っている事を知りました。こども局長さんのページにその使用風景がアップされています。
・Bachmann HO/On30 E-Z Riders™ with Ball Bearing Rollers:これはローラー部分だけの製品です。国内では、モデルスシマさんであつかっているようです。
以下の製品も同じタイプですが、幾分大きさや構造に違いがあります。
・BUSCH Locomotive Stationary Test Stand
・Bachrus 50 Series Saddle HO to S Scale Rolling Stands, Set of 4
・Stationary Roller Set for HO Locomotives (4); Aristo Craft 50102
・Micro Mark HO / On30 LOCOMOTIVE ROLLERS, ASSEMBLED (SET OF 4)
・Micro Mark HO / On30 LOCOMOTIVE ROLLERS KIT, UNASSEMBLED (SET OF 4)
ネットの画像をためつすがめつ見比べて、懐具合とも相談しつつ、ローラーが小さくコンパクトなことと価格の点からMicro Markのバラキットを選択しました。
注文を出して10日あまり、届いたキットの中身は、ウェブページの写真とは大違い、なんともはや荒削りな、鋸の痕も生々しくぶった切って穴をあけタップを立てただけのアルミアングル材、ランナーから無惨に折り取られたバリだらけのスペーサー用プラ板、それにビス、ベアリングが詰め合わせになっているだけというシロモノで、これはしまった、少し大振りだけれどバックマンの完成品のほうを手に入れるべきだったと後悔しましたが後の祭りです。
あきらめて気をとりなおし、その組み立てにくさに手こずりつつ、あちこちヤスったりひねったり現物合わせで何度も調整しながらなんとか組み上げて、さっそく機関車を乗せて試走させてみると、どうも集電が悪くてまともに走行しないのにがっかり。しばらくならしも必要なようです。
それに当然そのままでは不安定で、ウェブページの参考写真のようにレールの上にのせただけの状態では実用に耐えません。仕方がないので、メルクリンの製品を参考に、ローラー台を安定させる枠を備えたテストスタンドをでっち上げることにしました。
というわけで、できたのがこれ。集電も幾分か安定したようですし、特にテンダーからも集電する機関車の場合はまったく問題なく走行するようになりました。もちろん、テンダードライブのロコでもローラーの位置を入れ換えることで対応できます。その場合は当然、動輪はまわりませんが、サウンドの動作状態の確認には使えます。
とりあえず、今回もまた、なんだかめいっぱい工作を楽しんでしまう結果となったのが、喜んでいいのか悲しんでいいのか、ちょっと困惑するところです。
最初から満足できるテスト走行台を手に入れたい方は、メルクリンまたはトリックスの製品、テンダからの集電のある機種のみの対応でよければホーンビィの製品がおすすめだと思います。
さて、さっそくこのテスト走行台をためしてみたのがこれです。いい加減な現物合わせの工作だったのにもかかわらず、思いのほか安定したサウンド付きDCCロコのテスト走行が出来るようになったのを、すなおに喜んでいます。