蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

[閲覧注意&顰蹙覚悟] 機械工学に関心のない人にリンク機構の構造とその動作を説明し理解してもらうにあたって大変効果的な製品(お土産キーホルダー?)についてのお話しです

まずはご注意。

顰蹙を買いそうなのを承知での [閲覧注意] の話題です。

さて、それでは真面目な前置きからです。

リンク機構といえば、自動車のワイパーや蒸気機関車のバルブギヤ(弁を動かす装置)などがそれにあたります。

アームをピンでつないで特定の動きをさせる仕組みのことで、グーグルの画像検索をすると下のような例がヒットします。

なんでこんなものを話題に取り上げたのかというと、ここからがかなり情けなくてアタマの痛い話なんですが……

その昔、三十年以上も前になるでしょうか? 職場の団塊世代の先輩が東南アジアへの出張旅行のお土産だと得意げにばらまいていたキーホルダーがありまして……

みんな、まあなんというものを、という表情をしながらもその先輩の顔をたててありがたく押し頂きました。

で、まあ、すぐに捨てるわけにもいかず、そのへんのガラクタと一緒にしまいこんでずっと忘れていたのですが、古い物入れを整理していたらくちゃくちゃになった紙袋の中から発掘。

改めて眺めなおして、これって機械工学に関心のない人にリンク機構の構造とその動作を説明し理解してもらうにあたって大変効果的な製品なのではなかろうかと気づき、ここに紹介することを決断したものであります。

ま、ごらんください。

いや、ま、その表現しようとするところはともかくとして、よくもまあこれだけみごとにリンク機構の動作を応用した完成度の高いアクセサリー?をつくりあげたものだと感心することしきりといいますか、素直にその発想とデザイン力に頭がさがる思いでした。すごい才能です。なんというか才能の無駄遣いの極致みたいな例じゃないかと思います。

ということで、顰蹙買うだろうなあとずいぶん迷ったのですが、あえて紹介することにした次第です。

ほんと、リンク機構の応用としてはものすごく巧みな優れたデザインであることは間違いありませんが、ほかにもっと上品なテーマはなかったのでしょうか。紹介する私が恥ずかしすぎるじゃないか、と……

 

追記 参考;

507 Mechanical Movements

507種類の機構のイラスト・アニメーションが見れるサイト。1868年に出版された書籍を元に、web版として再編集したもの。

https://x.com/sibucho_labo/status/1729626219270861124?s=61&t=WHWcA80H9MHhV_D0WxEJAQ