ご縁あって、ある方からジャンク状態のジュエフ製HOeドコービル機関車を譲って頂きました。
上廻りはキャブの柱が折れゆがみ屋根の縁が欠け壊れてバラバラ。下廻りは床板やフレームが歪んで動力も全くの不動状態です。
下廻りを一度完全に分解しモーターが生きていることを確認。クリーニングしグリスアップして組み立て直したら、音は高めですが調子良く走るようになってくれました。
プラ製床板の歪みはドライヤーで温め指でひねって修正。折れ歪んで短くなった柱はプラ板屑で継ぎ足し修復し、欠けた屋根はプラ板屑とパテで補修してキャブを復元。元通りに組み立てます。
その後、こんなのも出てきたよと追加で頂いたお供の鍋トロと並べてみました。
ずっと昔に、チャールズ・S・スモール著「Rails to the Setting Sun(夕陽に映える鉄道)」のニューカレドニア、ニッケル鉱山の項の写真で見て憧れた機関車です。
この模型自体も約半世紀前の製品です。しげしげと眺め、感激ひとしおです。
実質的にSスケールと言っても良い大きさなので、1/64スケールの運転手フィギュアをつくってキャブに載せました。
現在の精密で工芸品的なファインスケールモデルとは全く方向性が違う、ユルいデザインのナローゲージモデルですが、イメージを巧みに捉えた好ましい造形が魅力の模型です。