蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

3DプリンターとTMSミキスト記事の予言の話です

最近の鉄道模型ガレージキットは、もうほとんどが3Dプリント製と言ってもいいくらいになっているように思えます。

プラモデルの世界でも、ファインディテールパーツはエッチングパーツに加えて3Dプリント製が一般的になってきています。細部まで実車を正確にスケールダウンした写実的なモデルを作るには必須アイテムのようです。

そこでふと思い出したのが、TMS(「鉄道模型趣味」)誌の故山崎喜陽氏による連載コラム「ミキスト」の記事。古くからの鉄道模型ファンにはとても懐かしく、また様々な情報が取り上げられて非常におもしろく興味深いコラムでした。

その中に、たしか1980年頃、ヨーロッパのファンが比較的低い温度で溶融する樹脂を使って自作のプラスティック製車輛を製作したという話を紹介し、そのうち日本でもファンが自分で設計した車輛を自由にプラスティック製品として製作出来るようになるかもしれない、というようなことを書いた記事がありました。

もちろん3Dプリンタ以前には、レジンキャスティングなどの方法が普及していてアマチュアがパーツをコピーしたり、ガレージメーカーがキットを生産したりしていましたが、それは山崎氏が述べていた状況とはちょっと違います。あの記事では、複製や同じものを複数生産する技術じゃなくて、アマチュアがオリジナルの作品をつくる、という意味でのプラスチック加工技術の普及を意識していたと思います。

まさにそれがパソコンによるCADと3Dプリンタの組み合わせなのではないかな、と最近の状況を見て記事の内容を思い返していました。

ここ数年で機材も技術も急速に発展普及してアマチュアにも比較的安易に手が届くものになり、3DCADソフトを使用して設計したり、手に入れたデータをアレンジしたりして、自宅の3Dプリンタで形にするという模型の楽しみ方が出来る時代が本当に来てしまったのだな、とちょっと不思議な呆れた気分になっています。

ところで、件のTMSミキストの記事、手元のバックナンバーを繰って一所懸命探してみたのですけれど見つかりません。私の記憶違いなのか、それともテレビを見ているうちに都合良く自分で頭の中で作り出してしまった記憶なのか、となんだか妙に心許ない気分です。

 

追記;

一昨日に、下前歯の意図的再植術(歯の再植)手術を受けた後、痛むのは覚悟していましたが、前歯に触れたら手術前よりひどい痛みが走ります。触れて動くと定着治癒にも影響しそうです。

とにかく、何か食べようとしても喋っていても、顎や舌を動かしてふとした拍子に再植した歯に触れるとしばらく痛みでフリーズする状態です。

なので食事は今のところ、3食とも流動食、と言うよりは液体のみ。不器用なせいかスプーンを使うと歯に当たってしまうし、豆腐のように柔らかいものでも危険。毎食ポタージュスープとめんつゆと甘酒と牛乳、飲むヨーグルトです。甘酒も口の中の粒を飲み込むのに顎と舌を動かして前歯に触れて傷むことがあるので食べにくいです。

歯がある程度定着癒着して痛みがなくなるまでこの食事が続きそうです。