蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

ワゴンリ牽引用にEF58を欧州型のカプラーに換装してみました

ワゴンリの編成を牽かせようと思って手に入れたEF58ですが、KDカプラー互換のKATOカプラーなのでループ型カプラーとは連結ができません。欧州型のようにカプラーソケット方式にもなっていないので簡単に交換することもできません。

なので手持ちのループ型カプラーを加工して無理やり装着しました。

欧州型はこのタイプのカプラーが標準になっているのですが、ベーカー型とおなじく連結部の下に板を差し込んで持ち上げるとその場で解放できるので、手動入れ替えを楽しむには使い勝手の良いカプラーです。

ただ伸縮カプラーマウントでは連結面で座屈して本来の効果を発揮しなくなるので、これを防ぐために連結すると一本の棒になるタイプのカプラーが各社から出ています。それらのカプラーもループ型カプラーと同じ方法で開放できる構造になっています。

手動解放用に、こういう道具を作っておくと、これひとつで欧州型(英国型含む)ならどのメーカーのカプラーでも同じように解放できるので便利です。

KDカプラーは形状も素晴らしいし突放などもできる優れものですがどうも繊細すぎますし、なんでベーカー型が廃れてしまったのかよくわかりません。やっぱり形状のせいでしょうか。

Nゲージではアーノルトカプラーが標準です。やたら大きくて目立つ上に片方だけ持ち上げないと解放できないのが少し厄介ですが、確実に連結解放が出来る優れたカプラーです。なのに最近は肝心の解放ピンがないタイプや台車と一体になっていて首を振らず線路上での連結解放機能がないものもあってよくわかりません。

そういえばX2F型というアメリカ型に標準だったカプラーもいつの間にかなくなりました。形態もそれほど悪くはなく使い勝手の良いカプラーだったのに、解放ランプなしの手動解放が難しかったからでしょうか。

 

追記;

よくよく考えたら、ワゴンリ客車はユーロ規格のカプラーソケットだから、それに取り付けられるケーディーカプラーに差し替えるだけで良かったのに何やってんだか、と後から気づいて自分で呆れてしまいました。

でも面白かったから良しとします。