こんな記事が出ていました。
そういえばだいぶ前に、「ヤマザキパンはなぜカビないか―誰も書かない食品&添加物の秘密」と言う本がベストセラーになって、私らみたいな一般庶民大衆老若善男善女が大騒ぎ?したみたいなことがあったように思います。
今回もそんなんかなーと思って読んでみたら、この種の記事にしては珍しくカビなかった理由などを割と客観的に記述していて少しびっくり。
ヤマザキパンの公式ページを引用して、袋に入ったままのパンがカビない仕組みがそれなりにわかりやすく解説されいますが、中学校で習ったと思う「パスツールの白鳥の首フラスコ実験」(下リンク記事参照)を例に挙げてくれていたらもっとわかりやすくて納得できたかも、とちょっとだけ。
NPO法人 バイオ未来キッズ - 生物学はいかに創られたか (6)~シュレーダー、パスツールによる生命自然発生説否定~
この記事、面白く煽り立てる有望題材と飛びついたのに、ググったらいきなりヤマザキパンの公式ページに当たっちゃって、もうほかを調べるのめんどいし、とりあえず、ま、適当に両論併記?喧嘩両成敗?みたい感じのでまとめとこ、せっかく炎上?させてやろうと思ったのに残念、という雰囲気がそこはかとなく感じられてなかなか趣きのある内容展開でした。
それはともかく、いつもカビる前に食べてしまうので、袋から出してほったらかして置いたらヤマザキパンは本当にカビるかというのを真面目に観察して確かめてみることにしました。
使ったのはこの食パン。
ポリ袋の上に1枚置いて放置します。
3日ほど経ってもカビが来た様子はなく、パンが乾いてカチカチになってきたので、霧吹きで湿らせてポリ袋に入れ、軽く口を閉じて棚の上におきました。
その後何日か変化がないのを見て、なかなかカビてこないなあと思いながら、それっきり忘れて2週間後にふと気づいて袋を見たら、おお!パンになんか黒っぽいシミのような……
取り出したらしっかり黒いカビが生えてきていました。なんか嬉しいです。
裏側
菌糸がパン全体に広がってから黒い色素のある部分、胞子?が形成されるので、カビらしい姿になるのに時間がかかるのかもしれません。
ヤマザキパン、カビ、で検索したら結構いろんな情報がヒットします。
・「私が家でパンを焼くと、すぐにカビが生えるのに、ヤマザキのパンはカビが生えない。食品添加物まみれに決まっている」と主張した女性に対して、「手作りパンにカビが生えるのは、あなたの台所が汚いからです」と鈴鹿医療科学大の長村洋一教授が一喝
と言う話はもう伝説的に有名な話ですが、知らない人も多いだろうと思います。
ヤマザキパンのウェブサイトにはこう言うページも掲げられています。
山崎製パン | パンのカビ発生メカニズムと保存試験の結果について
こう言う記事もありました。
一般市民を愚弄した「ヤマザキパンはなぜカビないか」 鈴鹿医療科学大学 教授 長村 洋一jp/pdf/kyokai/1004tokubetu_nagamura.pdf
この記事、正確さと客観性を求めるあまり難しすぎ長すぎそして高尚すぎで、結局誤解を招いたままになるか読んでもらえない部類の、専門家による分かりにくい解説のサンプルみたいになっているのがとても残念な気がしました。
記事の最後の方に「感覚的に理解できることで科学の世界の問題を押しつぶす」と言う表現がありますが、私らのような一般庶民大衆老若善男善女には、五七五の17文字、欲張って五七五七七合わせて31文字以内で完結する、ネット記事の見出しのようなインパクトの高い表現で「感覚的に理解できること」でないとほぼ理解不能だということに、頭の良い人達は気づいてもっと心を配って欲しいなと思います^^;
めでたく黒カビが生え始めたパンはもうしばらくこのまま置いて引き続き観察の予定です。黒カビだけでなくもっといろんな色のカラフルなカビが生えてくれると嬉しいのですが^^;