本当に久しぶりに電車のドア脇に立って外の景色を眺めていたら、汽車を歌った童謡?の「回る景色のおもしろさ」という歌詞が頭の中に浮かんできました。
都会では高い建物が多いので視界が遮られるので、大きな川を渡ったり高い高架橋の上を走っている時でないと気づきにくいのですが、遠近法の関係で近くの景色は速く、遠くの景色は遅く窓の外を流れていき、たしかに景色全体が回っているように見えます。
これを歌にした人はすごいなあ、と感心してしまいました。
家に帰ってから調べたら、歌の3番に「廻り灯籠の画(え)の様に変わる景色のおもしろさ」という歌詞がありました。廻り灯籠にたとえていたのですね。だから正確には、景色が回転している、という意味ではないのかもしれません。
でも実際に外の景色がターンテーブルの上にのせられて回っているように見えるのもほんとうのことですし、そういう意味も含めてこのような歌詞にしたのかな、と思います。
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童謡・唱歌『汽車』
今は山中 今は浜
今は鉄橋渡るぞと
思う間も無くトンネルの
闇を通って広野原(ひろのはら)
遠くに見える村の屋根
近くに見える町の軒(のき)
森や林や田や畑
後へ後へと飛んで行く
廻り灯籠の画(え)の様に
変わる景色のおもしろさ
見とれてそれと知らぬ間に
早くも過ぎる幾十里
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