以前に紹介したものですが改めて。
ハンダ盛りしたところにヤスリがけ整形をすると目詰まりして困ります。
こびりついたハンダはざっとワイヤブラシで払い落とし、針の先などを使って辛抱強く丁寧に掘り出して取り除いて行きます。
とてもめんどくさいし辛気臭いです。
そこで蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は考えました。
ハンダって融点低いよね、で、ヤスリの焼き入れってハンダの融点よりうんと温度高いよね、それにフラックスがなかったらそう簡単にはアマルガム形成して鉄にくっつかないよね。
だったらヤスリを温めてハンダが溶けたら降り落とせばいいじゃない? と思いついて、やってみました。
台所のガスコンロでヤスリを炙り、ハンダが溶けて輝いたら木の板にコンと打ち付けます。と、目詰まりしていたハンダが綺麗に落ちてくれたのにはびっくりしました。
やってみるものですね。まだ少し残っているところもありましたが、温め方が足りなかったのかもしれません。そんなにたくさん残っているわけではなかったので、針の先で簡単に落とせました。
ヤスリを炙ると鈍って切れ味が落ちるので粘着テープを使うべきだという意見もあります。たしかに高価な良いヤスリを敢えて炙ったりしたくはないので、盛りハンダ整形用や使い捨て荒作業用などのヤスリの効率的な目詰まりの落とし方だと考えれば良いと思います。
粘着テープも利用しています。最初に試した時はがしたテープを見て、女性がパックで鼻の角栓を取った時もこんな風なのかなと興味深く眺めたのを思い出しました。
接着剤面に厚みがあって柔らかい布テープが好適です。貼り付けて一晩置くとより良く取れるそうです。
そういえば、サビ取りの裏技に木工用ボンドを塗りつけて乾いてからブラジリアンワックス脱毛法よろしく一気に剥がすというやりかたがあったように思います。ハンダの目詰まりにも使えないかと気付きました。こんど目詰まりしたらやってみようと思います。