蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

ガラス瓶タンクカー

3Dプリンタでつくってみました。一応目論見通りのものはできたのですが……

線路に乗せている右側が一体プリントアウト。左のが、あまりにオーバーハング面(下面)が荒れるので、一発プリントアウトを諦めて、基本レジン抜きでいうところの片側抜きパーツを組み立てる発想でつくったものです。

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それでも表面が荒れて満足な結果にはなりません。部品組み立て方式でもダメってもはや3Dプリントアウトの意味無くなってますが、FDMプリンタの限界でしょう。

下は、ようやっと一体プリントアウトがうまくいった成果ですが、小さなスケールでは、最高精細モードでプリントアウトしても、とにかく表面が荒れが酷く造形そのものに影響するくらい目立つこと。それからサポートや糸引きを取り除き整形する手間が半端じゃありません。なんとか取り除けてもオーバーハング部の乱れは目に余る状態になります。

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土日丸2日目いっぱい頑張って粘ってみましたが、さっさとプラ板切り刻んだほうがうんと楽で綺麗なものが出来るという結論でした。でもまあ、面白かったです。それにとっても勉強になりました。めちゃ疲れましたが。

条件が限定されますが特殊なサポートでオーバーハング部の荒れを防ぐ方法を見つけたのも今回の収穫です。

完全一体造形が売りの3Dプリンタですけれど、FDMプリンタではHOスケール以下で実用になる造形を行うのは実質的には難しいのではと思います。

適材適所を考えて活用していきたいですね。自分で作図したものがそのままプリントアウト出来るのってものすごく楽しいですし。