子供たちが小さい頃よく読んでいた絵本です。
どちらも有名な絵本のようですが、その内容はあまり教育的ではなさそうな……
「にげだしたどんじりかしゃ」のキティは、いつも貨物列車のどん尻につながれてストレスいっぱい不満だらけ、沿線で見かける山小屋にあこがれるカブース(車掌車)です。あるとき急な登りで連結器が外れて崖から飛び出してしまいますが、うまく木の間にひっかかります。それから、探しに来た鉄道の人たちにもみつからず、ながめもよく快適な場所でリスや小鳥たちと機嫌良くくらしました、というお話です。
「おんぼろ機関車モクモク」は、入れ替え用のおんぼろ機関車モクモクが、廃車にされるというのを聞いて逃げだしたのはいいけれど脱線して川にぼちゃん。引き上げられて線路にもどされたけれど、煙突がくちゃくちゃにひしゃげてアルファベットや数字の煙を吐くようになりました。それをみつけた小学校の先生がモクモクをひきとって綺麗な色に塗り立て、生徒たちから大事にされました、というお話です。
どうも教育的教訓的とは言いかねるお話ですが、こういうののほうが自分は好きですしおもしろいですよね。
ということで、手持ちのふるーい壊れかけたコレクションの中に、たまたま実際の鉄道のモクモクとキティはこんな感じだったのかな、という車輌があったので出してきて並べてみました。
絵本の絵柄はナローゲージっぽいですが、お話のなかではメインラインの車輌ですからこういう感じになるのでしょうね。
どちらも50年以上前の製品でずいぶんと手荒く扱って遊んだせいでステップやランプ、煙突などあちこちが取れたり欠けたりしています。
でもこうやってたまに出して眺めるとそういう遊び方こそが本来の遊び方なんだからこれでいいんだな、と変な納得の仕方をしています。