孫に、好きな歌は何?と聞いたら、線路は続くよどこまでも、の歌が好きだと。
元気良くて楽しくて、蕗狩軽便図画模型工作部シュレマル工房も好きな歌です。
で、ふと、これって元はアメリカのフォークソング?だよねと思い出して、英語の歌詞はどんなだったのだろうと検索したら、線路は続くよどこまでも 歌詞の意味 和訳 原曲 英語 に、この歌の成り立ちや日本語歌詞ができるまでの解説付きで紹介されていました。
驚いたのは、日本語歌詞の内容と全然違ったこと。「サンタが街にやって来る」の英語原歌詞 と同じくらいやばい内容だったのに驚きました。
以前、英語の合唱を聞いたことがありましたが英語は昔も今もからっきしなので、これは機関士が主人公の歌で、”ダイナ“というのは蒸気機関車のニックネームなのだと思っていました。なんという勘違い。思い込み。
なので以下、英語歌詞をできる限り正確に関西弁で訳してみました。ほぼ直訳です。
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線路はつづくよどこまでも 関西弁直訳歌詞
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わしは鉄道で働いとるんや
朝から晩まで一日中
わしは鉄道で働いてんねん
それしかやることあれへんし
おまえらあの笛聞こえへんか?
朝の早よからさあ起きんかい!って
親方が怒鳴ってんの聞こえへんか?
ダイナ!汽笛鳴らさんかい!
ダイナ!鳴らさんかい!
ダイナ!鳴らさんかい!
ダイナ!汽笛鳴らさんかぁぁぁい!!
ダイナ!鳴らさんかい!
ダイナ!鳴らさんかい!
ダイナ!汽笛鳴らさんかぁぁぁい!!
ダイナは誰かと台所にいとるんや
誰か台所にいてるのんワシはちゃんと知ってんねん
誰かとダイナがいっしょに台所にしけ込んどるねん
ほんで古いバンジョーかき鳴らして歌うとるんや
フィーファイフィドゥリアイオー
フィーファイフィドゥリアイオー
フィーファイフィドゥリアイオーゆうて
古いバンジョーかき鳴らしとるんや
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つまりこの歌は、鉄道建設か何かの作業員の歌なのでした。
線路は続くよどこまでも 歌詞の意味 和訳 原曲 英語 によると、19世紀前半にアフリカ系アメリカ人労働者らが南部で堤防工事の際に歌っていた労働歌が原曲だとのこと。
後半の歌詞ですが、ダイナが男と台所にしけ込んでバンジョーかき鳴らして(意味深比喩表現?)フィーファイフィドゥリアイオーと歌っている(よがり声をあげている?)……って、うんと深読みしてもしなくても…(以下略)、なわけで……。こんなん少年少女合唱団に歌わせてええんかいな、と思ってしまいますが、まあ「ママがサンタにキッスした」もそんな感じだし、アメリカの子供向けの歌ってなかなか困ったものだなあと思います。
以下、英語原歌詞です。
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I've been working on the railroad
All the livelong day
I've been working on the railroad
Just to pass the time away
Can't you hear the whistle blowing
Rise up so early in the morn
Can't you hear the captain shouting
Dinah, blow your horn
Dinah, won't you blow
Dinah, won't you blow
Dinah, won't you blow your horn
Dinah, won't you blow
Dinah, won't you blow
Dinah, won't you blow your horn
Someone's in the kitchen with Dinah
Someone's in the kitchen I know
Someone's in the kitchen with Dinah
Strumming on the old banjo, and singing
Fie, fi, fiddly i o
Fie, fi, fiddly i o
Fie, fi, fiddly i o
Strumming on the old banjo
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追記;2025.1.18
この歌、続きがあったのを知ってびっくりしました。
英語原歌詞はつぎのとおり。
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Someone's makin' love to Dinah
Someone's making love I know-o-o-o
Someone's making love to Dinah
'Cause I can't hear the old banjo
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これ、ちょっと大丈夫なんか?と思いましたが、目を逸らすのも良く無いと思うので関西弁バージョンで直訳すると……
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誰かダイナとヤッっとるんや
誰かダイナとヤッてんの、わしはちゃぁーんと知ってんねん
誰かダイナとヤリまくっとんねん
なんで知ってるんやってそら、バンジョー聞こえてけえへんからやんけ!
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この前にある ”ダイナは誰かと台所にいとるんや“ の歌詞もなんかちょっと怪しいよなあ、と思ってはいたのですが、これは流石にもうそのまんまやろ、という……
そうなってくると、“フィーファイフィドゥリアイオー” というのも、バンジョーの音がこんな擬音のわけないですし、誰かとヤリまくっているダイナのよがり声に違いないという推測がもう完全に当たってしまっているわけで、さらに遡って“ダイナ汽笛鳴らさんかい!”の下りも、朝っぱらからダイナとキッチンにしけ込んだキャプテンが、“ダイナもっとよがり声あげんかい!”って叫んでるという……、なんちゅー歌詞なんですかね?「線路は続くよどこまでも」の原歌詞って……
この原歌詞、実はどうやって出来たのかよくわからないらしくて、当時あちこちで歌われていたフォークソング?のメロディーや歌詞を適当に拝借し繋ぎ合わせアレンジしてあの調子の良い歌になったと言うことらしいです。
拝借した歌の中にはいわゆる春歌じみたものもあったのかも知れません。そう考えるとなかなか愉快な気分になってしまうシュレマル工房はやっぱりちょっとズレてるのかも……。
(注;「春歌」と言うのは、春の歌、ではなくて、昔、昭和の時代まで酒飲み宴会?などの場で良く歌われていた、いわゆるエロ話的な、生真面目な人や意識高い系のスノッブな人達から卑猥だと嫌悪されるような歌詞の歌で、よく知られた歌の替え歌だったりする場合が多いようです。)
参考追記;