家内が、裏庭にやってくるヤマガラくんとシジュウカラさんにあげているヒマワリの種って芽が出るのかな、と猫の額の花壇に播いた育てていたのが花をつけ始めました。
全部で5本です。
どれもあまり背が高くないのは、種を収穫するのに良いように品種改良したものだからかな、と思っていたのですが、最初に咲いた花はかなり小ぶりでいやに花びら(舌状花)が大きく、あまりヒマワリっぽくありません。肝心の種をつくる管状花の部分も少なくて小さそうですし。
次に咲いたのはなんと、花びら(舌状花)が管ギクのように筒状になった花でした。
もう一つのは、わりと普通のヒマワリのイメージに近いですがこれも少し花びらが大きめ。
4つ目はこれも管状の花びらでした。
最後のは、3番目に咲いたのと似ていますが、こちらの方がすこし花びらが広めのようです。
同じ袋の種からこんなに違った花が咲くなんてびっくりです。
よく考えたら、このヒマワリの種は小鳥やハムスターの餌として生産され売られているものなので、種の生産収穫に適するように品種改良された一代雑種(F1) だと思います。
なのでメンデルの分離と独立の法則どおり、大きくて品質の揃った沢山の種を付けることを目指して作られたF1の遺伝形質の裏に有った様々な形質がF2で見事に現れたわけですね。
知識では知っていましたが、実際にこうやっていろんな形の花が咲いているのを見ると驚くというかすごく感動してしまいます。
若い頃に、こういうのを見、それに気づいて感動し、疑問を持ち、夢中になって観察したり調べたり実験したりして研究する道に入るきっかけを持てた人達は、本当に素晴らしい素質と能力を持ち、そしてなによりも幸運に恵まれた人たちなのだろうなと思いました。
メンデルの法則についてはこちらのページにわかりやすく書かれていましたのでリンクを貼っておきます。