手元にあるarduinoを並べて見ました。
左上の赤いのがJapanino、右上Arduino Duemilanove 328、左下Arduino UNO、右下Arduino Leonarudoです。下の画像は基盤裏面のデザインです。
最初に手に入れたのはJapanino。これは学研大人の科学が出していたものでPOVという光残像キットが付属しており、そのままでもちょっとした遊びが出来たので、入門には良かったかなと思っています。
ただ、Macでは毎回手動リセットしないとスケッチが書き込めなかったり、装着されている水晶発振子を利用していなかったり(これはfix作業を楽しめましたから、それはそれでおもしろかったのですが)、64bitのOSに対応していないのでMacBookProではUSBで認識できなかったりといろいろ問題もあったので必然的に純正品を購入することとなりました。
で、たいしたことをするわけでもなく知識もないというのに何を思ったのか新しいボードが発売されるたびに手に入れて、結局自分が使うような機能の範囲ではほとんど同じarduinoボードが4枚も手元にあります。
しかしこうやって並べてみると、やっぱり初期の純正品Arduino Duemilanove 328は風格があります。レトロクラシックといっていいのかどうか、基盤のベタ部分にも網目模様を施したり、裏面にはイタリアの地図を印刷しスルーホールがローマ、ミラノなどの都市の位置になっているというとんでもなく凝ったデザインで、創生期の意気込みみたいなものを感じます。
それに比べると、UNOやLeonardoはチップが改良されて部品の数が減ったせいもあるのでしょうが、基盤の造りも模様もかなりあっさりしてはいます。でも、裏面をみると、そこにはパッケージと共通したしゃれたデザインが印刷されていて、やっぱりイタリア製の面目躍如ってところでしょうか?
単なる電子基盤にこれほど造形としてのデザインをほどこし造り込む感覚は他の国にはあまり見られないと思います。そういうところもまたArduinoの魅力の一つのような気がします。
ところで久し振りにLeonardoのしゃれたパッケージをあけて説明書を眺めていたら、いきなりこんな文章が目に入りました。
大胆に意訳すると、下記の通り。
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<品質保証理由>
Aruduinoを選んでくれてありがとさん。これって正真正銘のイタリア製だからね。プリント基板の製造も組み立ても検査もパッケージングさえもぜーんぶイタリア自国内でやってるんだからね。今はやりのグローバルワールドたらなんたらちゅう世界では、どっかの国でひどい労働環境ととんでもない安賃金で労働者をこきつかい製造した安かろう悪かろうってシロモノが普通になっちゃってるみたいなんだけどさ、Aruduinoをそんなもんと一緒にしないでくれよな。うちでは十分な給料もらっているワーカーが安全で清潔な環境でひとつひとつ丁寧につくってんだからさぁ、品質保証間違いなしってわけさ。そこんとこよろしくな!
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なんちゅう上から目線の自信、というか無邪気なまでの皮肉を紛れ込ませた威勢の良い啖呵におもわず笑ってしまいました。
まあ、これくらいの迫力がないといけませんよねえ。見習いたいものです。
でもね、肝心の製品の方はね、下の写真をご覧あれ……
コネクタパーツがひょこゆがんで取り付けられていたりして、どこが品質保証間違いなし!(とは実際には書いてないけど)なんですか?^^;
回路含め基本動作的には問題ない箇所だしオリジナルのデザインのかっこよさ秀逸さは文句ないし、パッケージや基盤の裏面など余計なとこにまで必要以上に凝った「いらんことしい」のデザインなんかも非常に好感が持てるし、てきとーにいいかげんだし、やっぱりほんと、とってもイタリアっぽいなあ、なんてすごく好感を持ってしまいました。
これって、私の感覚の方がちょっとずれているのでしょうか?