amazonのサイトで「樹木 ジオラマ 鉄道模型」などのキーワードで検索すると、ジオラマ用樹木がたくさんヒットします。Nゲージ用の小さめのものが多いのでよく大きさを確かめることが必要ですが、種類も豊富でなにより安価な完成品が手に入ります。良い時代になったものです。
試しにHOスケールに使えそうな大きさから極小までミックスになった製品を手に入れてみました。
届いた製品はシールパックにぎゅうぎゅうに詰め込まれて封筒に入れられていましたが、そんなにひしゃげてもおらず、良くできた製品だと思います。葉の色もあまり不自然ではないし、枝や幹がプラのままなのでツヤがあるのと、この種の製品の特徴として金型の関係から枝の配置が縦方向に揃ってしまうのが目立つことでしょう。お手軽に遠景用として使うのならほとんど問題ないと思います。
でも、お立ち台などでクローズアップを楽しむ場合は、ちょっと手をいれたくなります。ということでやってみました。
まずは、ぼってりとついたスポンジの葉を手でこすって半分くらいに落とします。次にプライヤーで枝をひねって水平に広がるように曲げます。ひねってから潰すようにすると上手くいきます。このときいっしょにニッパーで剪定して好ましい形に樹形を整えます。それから枝先にボンドを筆塗りしてさっき落としたスポンジの葉をもう一度ふりかけて乾燥待ち。
左加工前(ちょっと枝を捻った状態)、右加工済みです。
乾いたら薄めたマットメディウムをスプレーして葉の色より少し鮮やかな色のターフを上からふりかけて出来上がりです。マットメディウムで枝や幹のツヤも消えるので一石二鳥ですが、樹皮の色が気になるときはアクリル塗料などで塗るといいでしょう。
すごく実感的とは言えませんが、それなりに見栄えのする樹木が手軽な加工で安価に手に入るので、なかなか素材として重宝するアイテムではないかと思います。
注;葉のない樹木は、日本製のプラ樹木キット加工。こちらの方が枝ぶりが繊細なのでより実感的になります。