100円ショップで「銃(吸盤矢3本付)」おもちゃを買いました。こんな立派なおもちゃがなんと100円です。
ダイソーだけでなくセリアやキャンドゥにもよく似た製品が売られていました。いったい原価はどれくらいなのだろう、つくっているひとはちゃんと儲かっているのだろうかと心配になります。
さっそく窓ガラスに向かって撃ってみましたが、なぜかなかなか真っ直ぐ飛ばずに矢が斜めに当たって弾かれてしまいます。
せっかく吸盤が吸い付く艶厚紙の台紙の的までついているのにこれ楽しく遊べません。なんでなのだろうなあと首をかしげてしまいました。
何度か銃口に吸盤矢を押し込んで装填しているうちに、矢の先端が銃口の縁に偏って軸が斜めになっているのに気がつきました。
銃口を覗き込むと内側にリブがあってこれで射出用スプリングや吸盤矢の軸を支える構造になっているようです。
これでは矢軸の断面が十字形の吸盤矢を正しい位置に保持することが出来ません。矢軸が斜めになった状態で発射されるので当然真っ直ぐには飛んでくれません。
そこで蕗狩軽便図画工作部シュレマル工房は考えました。
つまり吸盤矢の軸を銃身の真ん中に正しく支えることができるようにすれば、ちゃんと真っ直ぐに飛ぶようになるんじゃない?
さっそく3Dプリントでドーナツ型のアダプタを嵌め込んでみました。
が、改善しません。スプリングと接する矢のお尻の方のズレも問題なようです。
なのでパイプ状のスリーブをつくって銃身内に差し込む事にしました。
トリガーのラッチに引っかかる吸盤矢のお尻の直径が矢軸よりも大きいのとラッチ部分を避けなければならないので銃身全長にわたるタイトなスリーブを入れることはできませんでしたが、効果はあったようです。
2〜3mくらいからならかなりの確率で窓ガラスに吸盤矢が突き立ってくれるようになりました。それ以上の距離になると、飛距離が伸びず重心の関係か矢軸が斜めになって弾かれてしまいます。
それでもこの手のおもちゃとしては十分楽しく遊べるようになって満足です。
繰り返し遊んでいるうちに今度は矢お尻に引っ掛かる引き金のカギがすり減ってきたのか、ちょっとした弾みで暴発するようになってしまいました。
プラ製の部品だから仕方ないです。子供はそうなる前に飽きてしまうでしょうからこれで実質問題ないのかも。
改造工作も含めて100円でこれだけ楽しめるって、ほんと幸せだなあと思います。
追記;
機嫌良く遊んでいるうちに、だんだん暴発が酷くなってきました。
なので分解して今度は矢お尻に引っ掛かる引き金のカギを真鍮板で補強し、削れて折れかけていた矢のお尻も整形して真鍮線を入れ補強しました。