蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

3Dプリントでハンドガンタイプのショットガン玩具をつくりました

スプリング式のショットシェルができたので、これで遊べるハンドガンタイプのショットガンの玩具をつくってみました。

3DフリーデータサイトでPPSショットシェル(薬莢自体にガスを充填するタイプのショットシェル)を使う、ちょっと古風なスタイルのハンドガンを見つけてこれを使わせてもらいました。

とてもよく出来た作品ですが、使用しているプリンタではそのまま出力することが出来ず、いくつかに分割したり、バレルの直径を調節するスリーブやスプリング装着用のアダプタを新たにつくったり、なかなかの工作が楽しめました。

組み立てに必要なシャフトやネジ類、それからいろんな大きさのスプリングも含めて、素材箱の中身や、こんなものでもいつか役に立つかも知れないと長年溜め込んだジャンクパーツでほぼ間に合いました。ミニマリストには絶対にできないことだぞ、とちょっと鼻高々。

もちろんネジやバネの長さを切り縮めたり、丁度良い皿ネジがなかったので鍋ネジの頭を削って形を整えたりなどちょっとした加工も必要でしたが、新たに買い求めるのにかかる時間と労力と費用を考えればたいしたことはありません。

プリントアウトした3Dパーツをヤスリで整え、ハンドガンの撃鉄や引き金、銃身ロックの構造を確認しながら仮組みします。こういう銃の巧みな機構は、長い時間をかけて工夫が積み重ねられ改良されてきた結果なのでしょう。

撃針やシェル排出用押し出しパーツの整形やスプリング調整が少し大変でしたが、巧みな設計に感心しながらの加工組み立てでした。

3Dプリントのパーツはプリントアウトの際の誤差で嵌め合いがきつくなったり、表面の積層痕のために摺動部で引っかかったりします。仮組みして動きを確かめながらヤスリ整形で調整を繰り返しました。

分割してプリントアウトしたフレームパーツを接着剤で張り合わせ、撃鉄のスプリングを組み込み、銃身を取り付けて完成。スプリング式ショットシェルを入れて引き金を引くと、ちゃんと発射してくれました。

スプリング式なので筒状の弾丸が1個、カシャンという音とともに数メートル飛ぶだけですがそれで十分満足。少し改良して弾を装填した状態の見た目を改善してみました。

これで、バレル後端を上げてショットシェルを込め、銃身をロックし、撃鉄を起こし、狙いを定めて引き金を引いて発射、レバーを引いてロックを外しバレル後端を上げてポップアップしたシェルを排出する、という一連の動作を楽しむことができるようになって悦に入っています。