蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

陳皮をつくってみました

昨年の中頃から断続的に、もともと鈍い嗅覚がまったくなくなるのを繰り返しています。新型コロナ抗体検査はワクチンによる陽性なので感染による影響ではないと思います。

実は若い頃から重度の副鼻腔炎を何度も手術して、あまりというかほとんど嗅覚のない生活を送っていた時期が長かったので、嗅覚が無くなってもそんなに辛い思いはしなかったのですが、最近僅かですが回復してときどき花の香りとかユズや蜜柑の香りなども感じられるようになってきました。

ほんの少しですが嗅覚を取り戻してふと、鹿児島にいた頃お蕎麦を食べるお祭り?があって、そのとき桜島小みかんの皮を干してつくったという自家製の陳皮を薬味にかけて振る舞われたのを思い出しました。

その時は特に酷い副鼻腔炎を患っていて、その香りの良さを十分に感じられなかったせいもあって申し訳ないことをしたなあと思います。

ここ最近はおそばの味と香りもわずかながら感じられるようになり、陳皮の香りと合わせたらそれはさぞ美味しいに違いない、とさっそく自家製の陳皮をつくってみることにしました。

使ったのはたまたま手元にあった温州みかんとポンカンです。剥いた皮を適当に引き裂いて編みカゴに入れ、3、4日ほど放置。カラカラになった皮をミキサーにかけて出来あがりです。均一な粉にはなっていませんがそれはご愛嬌。フードプロセッサだったらもっと綺麗均一に細かくなるのかもしれません。

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さっそく鯖の竜田揚げにかけてたべてみました。柑橘の香りは思った以上に魚の揚げ物に合うようでとても美味しくいただけました。

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温州みかんは乾いた皮の状態で口に入れて噛んだ時はそれなりによいにおいがしたのですが、粉にするとあまり匂いがしません。

ポンカンは粉の状態でもとても良い匂いが立ち上り、料理に使うには少し香りが強すぎるかも。

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それぞれ唐辛子に混ぜたりしていろいろ楽しんでみようと思います。

まずはお蕎麦にかけてどんな味が楽しめるか楽しみです。