蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

中国製レゴ互換ブロックの汽車

レゴブロックのスタッド・アンド・チューブ連結の特許はすでに有効期限が切れていて互換性のあるパーツ自体の製造販売は問題ないのだそうですが、中国では違法なレゴ製品デッドコピーが花盛りです。

でもオリジナルデザインの製品もたくさんあって、レゴ社製品とはちょっと雰囲気が違う製品が販売されています。その中から試しに一つトレインモデルを購入してみました。

クッション付き封筒パッケージで届いたのは組み立てインストラクションと一緒にブロックがぎゅうぎゅうに詰め込まれた透明プラスチックの袋。組み始めていきなりミニフィグの手が欠品でちょっとがっかりです。これは足りないパーツ続出かなと不安でしたがなんとか無事組み上がりました。

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出来上がりのデザインは、なんというか中華っぽいというかバランスが少し妙なのとやたら細かい装飾的なディテールが目立つのに加えて色使いが独特。キャブや客車の内装やランプ、手すりなどの造形にもすごくこだわっていて頑張っているなあと思いますが、 うーん、中華っぽい、というほか無い感じです。

欠品の手のパーツは本家レゴのミニフィグから拝借して色合いが合わないので白く塗って手袋姿にしました。

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ブロックの成形や精度は本家レゴに及ばず転がりも良くありません。また基本構成部の組み方も外から見えない部分を色分けしたり組み易く工夫していますが結構特殊なパーツを多用したブロックの積み上げ方なのでちょっと組み替えて変化をつけるなどということが難しそうです。

独自の専用パーツを多用しながらも基本はレゴ互換のブロックをベースにデザインしていて、しかもほぼ欠損パーツのない製品として生産流通させているというのは、最近の中国はすごいと思います。

できればもうちょっとブロックの質が上がってデザインも垢抜けてくれればなあと思います。