蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

中立オフスロットルのコントローラーをつくったこと

中立オフスロットルのコントローラーが大好きです。

鉄道好きにはトグルスイッチで前後進を切り替えスロットルでスピードコントロールするスタイルの方が好まれそうですが、私には中立オフスロットルの方が機械操作感覚的にしっくりくるので使うたびに快感にシビれています(笑)。

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で、だいぶ昔、±15VのDC−DCコンバーターを入手したのを幸い、以前からつくってみたかった中立オフスロットルのアナログDCコントローラー自作に挑戦したことがありました。

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構造は簡単。プラスマイナスの出力端子の間にボリウムを挟んで真ん中から電圧を取り出し、それをパワートランジスタで増幅するだけです。

ケースは和歌山産柚子胡椒の瓶の蓋です。これを二つ合わせた中に回路を仕込み、手の中に持って前に捻ると前進、後ろにひねると後進となります。ゼロ位置でクリック感が得られるようにケースの裏を少し切り欠いてノッチをつけ、パイロットランプを目印にマーカーをつけて目印にしています。

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問題はちっちゃい密閉空間に回路を詰め込んで放熱のことを全然考えていなかったこと。少し時間が経つと石がアッチッチの状態になって動作がおかしくなります。放っておくとまず間違いなく焼けて発火したりケースが溶けたりしそうです。

そうなるとマズイので常用のコントローラーとしては使えないのが残念ですが、自分で中立オフスロットルのコントローラーをつくれたということ大満足しています。

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ところで、最初パーツボックスから買い置きしてあったふるーい石を取り出してきて使ったのですが、動きが変……。なんどやってもマイナス側の出力がめちゃくちゃになります。念のためともう一つあった別の石を使ってブレッドボード上で試してみたらちゃんと動く……ということは、何かの拍子に石を壊してしまってたんですね。以前にも買い置きの555が5個ほど軒並みダメになっていたことがあるので、保存環境が悪かったのかもしれません。

気づくまでにほぼ半日。いやはや部品の仮組み、動作チェックも含めて真面目にワンステップずつやらないからこういうことになると反省しつつも、頭使ってボケ防止にはなったかもと自分で自分を慰めています。

こういう中立オフスロットルのコントローラーは、特殊なパーツを使わなくてもarduinoなどマイコンを使えばプログラム次第でごく簡単にできてしまいます。そうしないでハードウェアだけでつくるパズル遊びが楽しいのだと思っています。