蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

最近の雑感覚え書き

・製造技術や機材工具材料それからテクニックの発達で相対的に鉄道模型の世界は製品も個人が工作する作品もどんどん精密化していく方向にある気がすること
・KKCメンバー(古典蒸気機関車真鍮模型工作サークルの著名会員)の作品などはもう殆ど手作り精密工芸品や宝飾品製作の世界と思ったこと
・書店のホビーコーナーに並ぶ模型専門雑誌を見ると、右も左もあっちもこっちもそっちもどっちもスーパーリアル路線超絶技巧目白押しジオラマパラダイスで流石にコレってどーなの?って気になったこと
・実写特撮ミニチュアアート系?写実リアルスケールモデル路線と精密工作特殊工芸アート作品的路線以外の模型工作趣味はどうなっていくのか心配なこと
・“鉄道模型は模型は細密化を追求するより、程よい解像度で動く楽しさを追い求めるのも大切だと思います”  という話題に関して、「鉄道模型」とは別に「鉄道おもちゃ」というジャンルが存在していることの意味は大きいと思うこと
・模型機関車の動輪を盛大にスリップさせながら走らせるのって、ラジコンドリフトカーをぶっ飛ばしているみたいな迫力と爽快感というかカッコよさ?があって、まあ、お上品とは言いかねるが細かい事などそっちのけで楽しそうに思うこと
鉄道模型でそういう遊び方、楽しみ方がもっとあってもいいと思うこと
・料理でも楽器演奏でも図画工作でも上を見ればきりがないしその技術その他のウンチクを語ればそれこそきりがないけれど、ある一定の水準を超えるとそこから先は実はあんまり変わらなくて、違いを感じ取れるのは一部のセンスのある人だけみたいな話の気がすること
・料理だったら、火力の違いで炒め物の食感と味が変わるとか。達人の技とかコツとかいって紹介されるのがそういう感じの結構初歩的なものだったりすることが多くて困惑すること
・自分のレベルがその程度の低水準なんだと言われればそれまでだが、そんなふうに決めつけることができる人たちの感覚も世界もよくわからないので、まあ釈然としないながらも好き勝手に楽しむのが幸せな気がすること