蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

HOn30鉱山電機の鍋トロ編成

2021年のエア軽便鉄道模型祭にUPして見てもらえるものを、ということで未塗装で放り出してあった鉱山軌道用電機と鍋トロを塗装してみました。

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とにかくばーっと黄色を吹き付けてばしゃばしゃとエナメルでウォッシングし、ドライブラシに失敗してめちゃ汚くなってしまったと反省至極ですが、まあええかというヘタレ根性丸出しの出来にもかかわらず臆面もなく衆目に晒す度胸を自分で褒めてやりたいと思います。

そういう無理やりなノリでやってないと、凄いテクニックとセンスを持ったモデラーがゴロゴロいるこの界隈で機嫌よく図画模型工作を楽しむなんてできません。

ということで、Modeling noteです。

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電機の車体は下回りを供出したライフライクNゲージCサドルの上回りを2つジャンクボックスから拾い出しキャブを背中合わせに切り接いで、プラ板屑でステップなどを付け加えたものです。連結器部分はなにかのロストパーツのUVレジン複製、パンタはNゲージ用です、ループタイプと連結できるようカプラーヘッドのアダプタを3Dプリンターでつくってつけてあります。

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動力はNゲージ用の動力台車にφ6のドローン用のモーターを組み合わせて適当にでっち上げたものですが、結構安定してよく走ります。ドローンモーターは高回転用ですが意外に低回転でもトルクがあるようです。

鍋トロは、3DCADの勉強を兼ねて設計制作したもので、FDM方式の3Dプリンターで出力しているため積層痕が顕著で、場所によってはまるで昔の鋳物製品の飾り模様のようなパターンが目立ちますが、これもディテールのひとつ、装飾の一つと考えればなかなか趣?のあるものだ、などと考えて悦に入っています。

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ラフト(出力補助ベース)の上にパーツが並んだプリントアウトがいかにもガレージキット然としていたのに感激して組み立て説明書をつくって、ハンドクラフトマーケットに出品してみましたが、女性を対象とした手芸品などを扱うところなので、根本的に何か間違っている気がしないでもありません。

鍋トロもエナメルで適当にドライブラシして模様を目立たせました。が、鍋の方はあんまりセンスもテクニックもないので、汚くなっただけのようになってしまいました。そのうちもっと上手になったら塗り直してやろうと思っています。

余談ですが、組み立て説明書を作るのは大変です。他人にわかりやすくものを伝え確実に間違いなくこちらが考えたような作業をしてもらうように文章や図を構成するというのが、あんなに難しいことだとは、実際にやってみて初めてわかった気がします。

そういうことを学べるのもこの趣味の良いところかとも思います。まあ、あと生きてまともに動ける時間を考えると自分の場合すでに遅きに失した感があって、あんまり喜んでいいものかどうか困ってしまうことも事実ですが。

例によって専用の保存箱を誂えました。なんと今回はiPod touchのプラケースです。ぴったりですし中身が見えるのが最高です。電機の下にクッションを敷いてあるのでこのままでも動きませんが、もう少し丁寧に仕切りをつくってあげようと思っています。

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