蕗狩軽便 図画工作日記

ー シュレマル工房 めもらんだむ ー

鉄道模型の製作記事と発表記事

所属サークル会誌に模型雑誌記事についてのコラムが掲載されていました。

いわく、

「日本の商業誌に一番かけているのが製作記事です。……(TMSの)最近の発表記事は珠玉の作品が多くまた非常に魅力的な編集がなされていて、究極の作品発表の場となっています。しかし、製作記事にはあまりお目にかかれません。かつてのTMSが面白かったと感じるのは、「わ!作ってみたい!!」と思わせるような製作記事が目白押しだったからと思います。」

この話、あえてちょっと極端な言い方をすると、プロ以外で製作記事を書けるし書いて良いのは独自の技術技能や高度な知識を持つ特別な人だけのように思います。かつてのTMSの記事には随分と編集部の手が入っていたと聞いたことがあります。

普通のアマチュアの製作記事など(自分の場合は特に)ほとんど既に知られている技術技能の実践応用例に過ぎないし、場合によっては間違っていたりあまり適切でない情報が混じっていたりすることもあるだろうし、ほぼ誰の参考にも得にもならない気がします。

発表記事も、特殊な技術技能やセンスを駆使した超絶作品発表記事は別格として、普通のアマチュアの発表記事には、読んだ人に「なんだこんなんでええんかい、こんなんやったら、この程度ならオレの方がもっとうまいこと出来るやんけ、やってみたろ」と思って貰えるようなものを始めもっといろんな記事が沢山有ればいいなと思います。

というふうにtwitterでつぶやいたところ、ゆうえん・こうじさんから、

「とはいっても模型工作や知識のレベルと説明記述能力は別物ですからね。どんな分野でも名人が良い指導者とはなり得ないです。昔(やま)さんが偉大なマンネリと書いたのは、既に知られているような一般技法を繰り返し書くことで、その技法が普及していくということだったのでは??」

というリプライがありました。

確かにそうだとは思うのですが……

そういう一般技法を繰り返し紹介出来て(しても良くて)そして有難がられるのは伝えたり教えたりする側に立てるプロや有名人、権威?ならではの事ではと感じます。最近プラモの世界では雑誌の特集などが盛んに組まれ、最新のテクニック紹介とともに一般的な基礎的テクニック紹介の記事としてその役割を果たしているように思います。

でもそういうテクニック紹介の記事は普通のアマチュアには荷が重いし、読む側からも一介のアマチュアが書いた一般的技法の紹介記事など疎まれるだけだと思うのです。

どんな分野でもなんでもそうだと思いますが、特に知られてもいないアマチュアが書いた記事とプロや専門家、有名人が書いた記事ではその内容にかかわらず読む側の受け取り方や受け取る姿勢が全然違うと思います。

ですからそこに役割分担が必要なのではと感じます。

 

ここしばらくはお休み中ですが、蕗狩軽便はごく普通(お世辞にも主流派正統派とは言えませんけれど)のアマチュアとして、ときどき「とれいん」誌に「蕗狩通信」という名前で投稿します。スタイルは発表記事に当たると思います。原則、作品のバックグラウンドストーリーとモデリングノートを約2,000字に詰め込みます。

自分の作品づくりにはどちらかというとバックグラウンドストーリーの方が大きな部分を占めているのですが、やっぱりどうやってつくったかは参考になるかもとできる限り工作の過程をモデリングノートとして記しています。

文字数の制限があるので、通常は簡単にどんな材料を使ってどんな工作をしたかを記す程度です。技法は雑誌などで知った一般的なものばかりで独自のものなど無いに等しいですし、ほとんど目分量と勘頼りの適当な工作ばかりなのでその程度しか書けないということもあります。

でも、よく知られた一般的な技法を適当にいい加減に使い回しているだけのようなこんなヤツでもこれくらいの工作がやれるんだしこの程度でよいのなら記事を読んでいる自分の方がもっとうまくやれる、と思ってもらえれば嬉しいかな、という気持ちで記事を書いている感じです。

まあ、記事がたまたま誰かの目に止まって奇跡的にスルーされずに読んでもらえれば、と想定しての話ですが。