蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

工作した事が無い人に素材からのものの作り方を説明するのはとんでもなく難しいことです

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昨日は朝から、猫ちゃんのごく普通の飼い主さんを想定したエリザベスカラーの作り方を説明するブログ記事を何度も何度も書き直していて、つくづくと、どんなことでも、全くの素人さん?相手に上手に(わかったように思わせることじゃ無くて実際に自分で出来るように)説明出来る人は心底凄いなあと思いました。

工作した事が無い人にものの作り方を説明するのはとんでもなく難しいです。

ここで言っているのは、キットなどの組み立て方では無く、模型工作方面でスクラッチビルドと言う、設計を含め素材からものをつくり上げる類の工作のことで、DIYの木工工作などもその部類に入ると思います。

まず工作に慣れているものには一般的だと思っている語彙が通じません。技術用語は勿論、漏斗状とか紡錘形とか弧の中心角や接線などという言葉や概念が通じないこともあるので、その言葉の説明から始めたり、場合によってはわかる語彙に置き換えることも必要です。

慣れていないと構造を概念的に把握理解するのが難しいので、例えば「位置を合わせる」ではダメで、どの部品のどの部分をどの方向に向けてどの線を一致させるというふうに丁寧に言わないとわかりません。

また、手順を自分で考えることに慣れていないので、例えば両面テープの剥離紙をどのタイミングで剥がすかわからないとか、次の工程の作業の為に必要な一見無駄と思える作業やわざと残しておく部分などを無視してしまうとか、その他普段からものを作ることを普通にしている人には考えられないようなことが沢山出てきます。

手指を使い、立体的な位置関係や動作で一気に行う作業も説明がとても難しいです。2次元的な動作の組み合わせに分解して説明できて、その通りにすれば確実に作業ができるというものもありますが、凄く回りくどく手順も多く応用も効かないものになってしまいます。

自分の文章能力のせいもある思いますが、作業のやり方始め物事を、他人に間違いなくよくわかる様に説明することが、もの凄く難しいことに変わりはありません。

DIYや絵の描き方、模型の技法などアマチュアが趣味で公開しているブログの記事などで、とても丁寧にわかりやすく解説してあるのを見ると感動します。

でも全くのゼロからその解説だけで出来ることなんてまず無いでしょう。

これは、図画工作、模型工作だけで無く、あらゆることに言えることなのかもしれません。

いろいろと考えると、解説記事や参考書では学び難いこと、身につけるのが難しいことを教えてもらうのがカルチャーセンターとか、お金を払って受講するプロの講座なんだろうと思います。

ただ、どこまで学ぶことができるか、身につけることができるかは、自分の意欲次第、それから運次第?ということもあるかもしれないと思います。

 

追記;

マルくんの眼、昨日と同じ様な状態です。かなり動き回ることはできる様ですが、痛みや体の負担が大きいのかもしれません、じっとしていることが多いし随分と肉が落ちてきています。目薬が頼りなのでしっかり指しあげて、なんとか回復に向かって欲しいです。