猫のエリザベスカラーはペットショップで買えますが、本来治療中の自分の体を舐めるのを防ぐためのものなので、漏斗の開きが大きく猫によっては深さも十分でないこともあって、顔を家具やクッションに擦り付けることができしまいます。
なので猫の眼病、結膜炎や角膜炎などの眼の疾患の場合は、顔や眼がものに触れないように漏斗が深くて開きが小さく頭がすっぽりと中に隠れるような特別な形のカラーを付けてあげます。
市販のLサイズのエリザベスカラーの留め具の位置を調整して漏斗の開きが小さくなるようにするのが簡単だと思いますが、工作に慣れた方なら自分で手作りすることもできます。
自作する方の参考にしてもらえればと作り方をまとめてみました。つくる場合は、一度最後まで目を通し、材料を揃えてから作り始めてください。
用意するもの:
・ 厚さ0.5〜0.75mmのポリプロピレンシート。ホームセンターや100円ショップのダイソーなどでも売られていることがあります。
・ 粘着剤付き両面ファスナー(ベルクロテープ)
・ クッション両面テープ(幅10ミリ程度のものが良い)
・ 食器などを買ったときに包んである梱包用の白くて薄いクッションシート(下の写真のようなものです)
・ 大きな紙、ひも、画鋲、えんぴつ、定規、マジックペン、ハサミなど
作り方:
1. 図の通り型紙を作ります。曲線は、中心点に刺した画鋲から伸ばした紐に鉛筆をくくりつけて描くと上手くいきます。(図の寸法はウチのマルくん用に作ったもので、あくまでも目安ですので、猫の大きさや体型に合わせて調整してください。)
2. 型紙の上にポリプロピレンシートを置き、マジックペンでなぞって形を写します。
3. 線に沿ってハサミでまずポリプロピレンシートを切り抜きます。
4. 切り抜いたポリプロピレンシートの表裏面ともに、内側の曲線に沿ってクッション両面テープを貼ります。
5. 薄いクッションシートを切って幅3センチ程度のテープを作ります。
6. ポリプロピレンシートの片面の両面テープの剥離紙を剥がし、内側の曲線に沿ってクッションシートで作ったテープの幅半分を曲げながら貼り付けます。
7. 次にポリプロピレンシートを裏返して両面テープの剥離紙を剥がし、クッションシートのテープを折り返して伸ばしながらシートの切り口をくるむように貼っていきます。
8. 猫ちゃんに被せて大きさを確かめ、適当な位置に両面ファスナーを貼り付けます。巻いたときに外側になる方の端に近い方が良いでしょう。
9. 一度きつく巻いて漏斗型になるように巻き癖をつけて出来上がりです。
両面テープや両面ファスナーを貼る前に、除光液でポリプロピレンシートを拭いておくとしっかり貼り付けられます。
クッションシートの貼り付けは、首周りの当たりを柔らかくして毛が擦り切れるのを防ぐためのものですので、使用期間が短い場合は無くてもあまり問題ないと思います。