蕗狩軽便図画模型工作部日記

ー シュレマル工房 覚え書き ー

鉄道模型作品の評価基準

細密、精密、正確、写実、極小というのは一般的にどんなものに対しても誰もが認め異論を挟むことが出来ないとても分かり易い絶対評価基準なので、模型作品などはそういう視点から鑑賞されることが多いし、すごいなあと感心してもらえることが多いように思います。

手芸や工芸作品は、これに加えてモチーフや表現手法なども大きいので、アート?に準ずるような鑑賞のされ方をされるのが普通のように思うのですが、模型作品、特に鉄道模型ジオラマレイアウト含む)の立ち位置ってなんだか複雑で微妙です。

自分の好きなものを好きなようにつくる場合にはあまり関係ないし気にもしないことではあるのですが、人間というのはそうはいかないことも多いのでいろいろ大変だということでしょうか?

なんでもそうですが、自分自身も含めて、誰を対象とするか、何を目的とするか(誰が鑑賞するか、何が基準となるか)で、作品の評価?は天と地ほどに違ってくるものだと思います。

これは当然のことだし仕方の無いことなので、あれこれ言ってもなかなかどうにかなるものでも無いような気がします。

自分自身だけを対象とした趣味として楽しむなら何も問題など無いのですけれど、自分以外の目を意識した途端にいろいろ大変になってくるということなのかもしれません。

そういえば、むかし現場で「整理整頓清掃躾」で「4S」って標語?を見たことがありましたが、「細密精密正確写実極小」も「4S+G」とか略せそうです。

結局のところ「4S+G」の世界とそれ以外の世界の作品群を一緒くたに鑑賞評価してしまうところに一番の問題があるのではないかと思います。